痩せた魏副所長 in大同駅

　大同を発つ日となりました。専門家御一行は午前中、雲崗石窟を見学後、正午過ぎの列車で北京へ向かいます。お昼過ぎの大同駅のようす。今日も晴天です。
　みなさん大好きな魏副所長です。お元気ですよ、といいたいところですが、実はあんまり元気ではありませんでした。今年の春からなんと6キロも体重が落ちたそうです。あのトレードマークの立派なお腹がなんだかへっこんだなあと思ったのですが、聞いてびっくり。お酒の飲みすぎで？？胆嚢結石になってしまったとのことで、もうすぐ手術するのだそうです。あー・・、飲ませすぎて本当にごめんなさい。魏さんは今や、お酒はもちろんのこと脂っこいものを食べると胆嚢が痛むそうで、どうしても粗食になってしまい、体重が落ちてしまったそうです。でもいつもの満面の笑みで「日本の人たちに賠償してもらおう、ワッハッハ」と豪快に笑っていましたから、ご安心ください。
　みなさん、来春以降に魏さんに会ってもお酒を飲ませないでくださいね。なんて書くと、語弊があるかも。「魏さんには飲ませたんじゃなくて、こっちこそ飲まされたのになあ」と思っている方のほうがきっと多いですね。

捜爆犬

　「ぼく、爆発物、探してます」。
　賢そうな警察犬がいました。北京オリンピック関係でどこも警備が強化されています。普段なら見送りの大同スタッフも駅構内まで入れるのですが、今回はだめでした。
　私がいつもの調子で「おいで、おいで」をやっても、全然なびきませんでした。さすがに賢いです。会田○○ウィルスには感染しませんでした！

列車の旅① 大同市天鎮県付近

　ツアーのみなさんが大同から北京へ戻る際はいつも夜行列車で風景を見ることができないので、せっかくですから車窓の風景をご紹介。
　12時40分に大同駅を出発しました。
　14時20分、大同市の北東の天鎮県を通過。天鎮県の農村に行くツアーが立ち寄る李二口の万里の長城が見えます。今年の春、東北電力総連ツアーが訪れた長城です。あの時はあいにくの濃霧でしたが、今日は長城がくっきりと見えます。

列車の旅② 大同市最北端

　14時45分、出発から2時間が経過。このあたりもまだぎりぎり大同市でしょうか。ちょうど河北省との境目あたりだと思います。
　低い土地から山の頂上に向かって、緑色のグラデーションがどんどん薄くなり、土地が痩せていくのがよくわかります。天鎮県は大同市の中でも最北端に位置するため、緑化が一番難しい地域です。

列車の旅③ 官庁ダム付近

　17時、例によって2時間ほど意識を失っておりました・・。あたりの風景はすっかり変わっていました・・。あらら。天鎮県と一変して、いきなり水と緑豊かな土地です。
　ここは河北省の最東端、北京市との省境に位置する官庁ダム付近です。大同の桑干河の水がこの官庁ダムに流れ込んでいますが、今年は北京オリンピックで大量の水が必要となり、山西省だけでなく、周辺の河北省、内モンゴル自治区などのありとあらゆるダムから水をかき集めたと聞いています。北京をあれだけの緑豊かな街にするには相当な量の水が必要だったことと思いますが、それでもダムにはまだ豊富に水が残っているような印象です。

列車の旅④

　17時05分、水面に映る山が美しい。でも水はあまり動いていないのでしょうか。富栄養化しているような濃い緑色をしていました。
　山には万里の長城が走っています。ずいぶんと緑も濃くなってきました。天鎮県あたりは高度1000ｍを超えていますが、このあたりまで来ると500ｍを切っているでしょうか。高度が下がると山の植生が一気に変わります。

列車の旅⑤

　17時35分、官庁ダムがまだまだ続きます。東西約60kmに渡る長細い形をしています。

列車の旅⑥

　17時50分、大同市から河北省にかけての黄土高原はあまり風景は変わりませんが、このあたりでは刻一刻と風景が変わります。急に大きな針葉樹や広葉樹が見られるようになりました。高度がぐっと下がってきたのかもしれません。

列車の旅⑦

　18時、この一帯では短いトンネルがいくつも続きます。写真を撮っていても、すぐにトンネルに入ってしまいます。トンネル直前のしま模様の岩盤。いろいろな層が見えて、すごく不思議。

列車の旅⑧

　18時10分、北京西駅到着まであと30分。もうすでに北京市に入っています。北京市郊外の山地でも、これは線路？それとも高速道路？の延伸工事が行なわれています。
　そして18時40分、列車は時刻どおりに北京西駅に到着しました。「列車の旅」はこれでおしまい。
　明日は番外編として、「空の旅」をお伝えします～。