GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

帰国の日①

2009年04月29日 | Weblog
 4月14日に大同に来て、16日目。今日の夕方の飛行機で日本に戻ります。昨晩は夜行列車で大同を発ち、早朝に北京に到着しました。5時過ぎに北京西駅に到着するため、4時半には全員たたき起こされました。何度も二度寝したい欲望にかられながらも、なんとか目を開いて無事全員北京に降り立ちました。まだ薄暗い北京の駅。
 そしてこの後、北京中心部のホテルに向かい、自治労大阪府本部のみなさんとホテル前でお別れしました。一生懸命手を振ってくださって、本当にありがとうございました。とても温かい方々ばかりでした。

帰国の日②

2009年04月29日 | Weblog
 16日間の滞在というのは、決して長くはないけれど、今回は少し長く感じたような気がします。でもあっという間だったような気もするなあ。この春もたくさんの方が来て下さって、たくさんの方と大同で出会って、本当にたくさんの話をしました。大同に来てくださる方たちは、いろいろなお仕事の人がいて、大同に来る想いも様々で、いつもいろいろなことを感じます。
 その中でも私は、参加者の皆さんが地元のこどもたちとともに生き生きと木を植え、童心にかえって遊ぶ姿を見るのが何よりも好きです。農村の子供たちのうれしそうな笑顔。そして参加者の皆さんののびのびとした表情。その日を境に、きっとお互いの国の印象が大きく変わるんだろうなあと不思議な気持ちで眺めていました。
 そして村の子どもたちや参加者のみなさんのその生き生きとした表情を写真に撮るのも大好きです。今回もたくさん隠し撮りさせてもらいました。私の父方の実家は、新潟で150年続く写真館です。祖父はプロのカメラマンでした。私は大同で毎回、環境林センターや、各農村の小学校や、雲崗石窟でたくさんの集合写真を撮りました。そんな写真のシャッターを押すのも大好きでした。「イー、アール、サン、チエズ!」とシャッターを押しながら、ふと祖父がやっていた仕事と一緒だなあと感じることがありました。まぼろしの5代目です。そんな写真を集めたこのブログは、私の宝物です。ほとんど私自身は登場していません。大同に来てくださったみなさん、現地のたくさんの方々、そしてブログを見てくださったみなさんのおかげで素晴らしい宝物ができました。みなさん、今回も本当にありがとうございました。

北京空港に向かう途中、天安門を通ると日本国旗が。麻生首相が北京に来ていました。中国国旗がよく見えないのが残念!

自治労大阪府本部ツアー最終日 朝食

2009年04月28日 | 環境林センター
自治労大阪府本部ツアーは、他のツアーより一日短いため、あっという間に今日が大同最終日となりました。
昨日は、宴会も早々にみなさん10時過ぎには眠りに着きましたね。なので今朝はみんなとても早起きです。早い人は5時過ぎには起きて散歩されたようですね。この写真も朝7時前です。すでに半分の人が朝食を済ませています。
というのも、昨晩大同事務所スタッフから「絶対に飲みすぎたらいけない!この環境林センターの部屋は普段使っていなくて冷え切っているから、深酒すると身体に悪い。最悪の事態も起こりえる」と強いお達しがあったのです。今日は全員無事に起き上がってこれたようでよかったです。
朝食は刀削麺と揚げパンです。しまったー。主役の刀削麺の写真を撮るのを忘れた~。そしてなぜか朝から「緑の瓶」が写り込んでますね。。これはきっと飾りですね。。そうに違いない。

環境林センターの見学

2009年04月28日 | 環境林センター
8時半からまずセンターをぐるっと一周見学しました。高見さんは昨晩大同を発ったため、今日は私のつたない案内つきです。センターではこの時期様々な作業が行われていますが、これはアンズの接木をしているところ。昨年春に植えた実生のアンズ苗を根元から切ります。奥に見えるのが切ったアンズ苗。そこに優良品種を一つ一つ接いでいきます。かなり細かな作業です。

売られてゆくよ~

2009年04月28日 | 環境林センター
買い手がついたシダレニレの苗。環境林センターの並木も皆、大事な商品です。出荷の準備が施されていました。普通のニレは珍しくありませんが、シダレのニレを接いで大きくしたもので、その分希少価値がつきます。環境林センターには接木の名人がいて、なんでも頭から接いじゃいます。ボケっとしていると、いつの間にか自分の頭にも優良品種を接がれちゃうらしい・・といううわさもあります。いくらで売れたんでしょう?

作業①

2009年04月28日 | 環境林センター
そしてお待ちかねの作業タイムです。環境林センターのトウヒ苗もずいぶん大きくなりました。苗床が手狭になったので、間引いて植え替えます。
こちらはまず植える穴を準備しているチーム。

作業⑤

2009年04月28日 | 環境林センター
こちらも一人で。私も物は試し・・と持ってみましたが、3mほどで「だれか助けてー!」と叫びました。。そしたら2、3人の方が走ってきてくれました。ありがとうございます~。

作業⑧

2009年04月28日 | Weblog
今回唯一の女性の参加者もがんばっています!左は事務局の松田さん。大同5回目なのに、毎回誰よりも先にお腹を壊す方。。
2時間ほどで作業が終了。みなさん、たくさん働いてくださって、ありがとうございました~!

雲崗石窟

2009年04月28日 | Weblog
午後は、世界遺産、雲崗石窟を見学。私も久しぶりに同行した。今思えば、北京の大学に留学していたときに、留学半年で初めて北京から脱出して旅行したのが大同でした。1992年当時、北京から夜行列車で一番行きやすかったのが大同だったのです。大同駅から路線バスに乗って、この雲崗石窟を見に来ました。当時は周りに炭鉱以外なにもなくて、石炭を載せた三輪車が真っ黒い煙を吐きながらがたごと走っている中を、石炭にまみれながら雲崗石窟に向かった記憶があります。路線バスも当時一時間に一本しかなくて、帰りのバスの時間を気にしながら見学しました。でもバス停の時刻表に書いてあっても、本当にバスが来るのかハラハラしながら待っていたことを、今でもよく覚えています。そして雲崗石窟の前を流れる河には、大量の水が流れていました。

あれから18年が経って、石窟自体は変わらなくても、回りの環境は一変しました。そして自分の境遇も。まさか自分が大同に通いつめることになるなんて、当時は夢にも思わなかった。そしてあの当時から、この大同の地で緑化の協力をしている日本の団体がいるなんて全然知らなかった。不思議な巡り会わせを感じます。