GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

自然と親しむ会 金剛山へ

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 ここ数日気温の高い日が続いていました。でも週末だけはまた寒波が到来し、気温が下がる予報。「金剛山、きっと寒いだろうなー」と一週間ほど前から覚悟はしていましたが、それどころか天気は昨晩から大荒れでした。私の住んでいる地域では昨日の夕方から雪が降り始め、夜には時折吹雪のような天候。窓の外を何度も眺めては、「明日はどうなるんだろう?」と気をもみました。でも前日夜9時過ぎにはGEN事務局で実施を決定。翌朝気合を入れて朝6時に起きてみると、一面真っ白に雪が積もっていました・・。私は雪国育ちなので、冬に雪がないのは物足りなく、雪が降るとワクワクするのですが、今日はさすがに「よりによってこんな日に、こんなに降らなくても・・」という気持ちになりました。昨日は強風で山頂までのロープウェイが一時ストップしたとのこと。今日はどうだろうなあと案じながら、雪がこんこんと降りしきる中、家を出て片道三時間の道のりをJR→地下鉄→南海電車→バス→ロープウェイと乗り継ぎ、金剛山へ向かいました。
 でも大阪市内に入ると雪もやみ、それより南は途中ほとんど雪が積もっておらず、降ってもいません。天候はお昼過ぎから回復すると聞いていましたが、どうやら思っていたよりも回復が早いかも、と思いながらも、標高1,000mほどの山頂はきっと荒れているだろうなあと想像していました。
 それにしても、とにかくこの冬最大の寒波が来ているということで、私は冬の大同訪問時並の厚着をし、さらに背中と靴の中にはほっかいろ。寒いのは本当につらいですからね。万全の備えをして臨みましたが、おかげで電車の中が暖かすぎて、おまけに背中も暖められているので、片道三時間、ほとんどコックリ、コックリと寝続けてしまいました。ほかほか~。
 さてここは、河内長野駅からのバスの終点、金剛山山頂付近行きのロープウェイ乗り場です。河内長野の駅前は全然雪が積もっていませんでしたが、バスで山をゆるやかに登るにつれて、積雪が徐々に増えてきました。そしてロープウェイ乗り場前では、こんなかわいい雪だるまが出迎えてくれました。ひたすらここまで寝てきましたが、雪景色の中に放たれるとついつい童心に返り、犬のように駆け回りたくなります。わーい!雪だ~と、石原さんと雪道を駆け上がりました!

山頂付近に到着

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 見てくださいーー、この景色。一面真っ白です!まるで冷凍庫に入っているみたい。山頂も雪は降っていませんでした。よかった~。ずいぶん心配しましたが、昨晩気温が下がって、雪も降って、いろんな条件が揃って樹氷を観察するには絶好のタイミングになりました。

いざ出発!

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 今日の講師は、「NPO自然と緑」の理事で「自然と緑」が開催する自然大学で講師をされている伊藤孝美さんです。金剛山のことを知りつくしてらっしゃいます。それでは山頂目指していざ出発~!
 新雪をぎしりぎしりと踏みつけて歩くこの感触、大好き!雪の中にいると、新潟に住んでいた子供時代のことをいろいろと思い出します。冬になると、体育の授業はずっとスキーでした。小学校一年生から、ノルディックからアルペンまで、いろんなことをやらされました。毎週のようにノルディックスキーを履いて、こんな雑木林の中を走ったり、斜面の木々の合間を走り下りたりしました。今思うとかなり危ないことをやらされていたもんだ・・と思います。今はもうぜーったいにできない・・。

樹木の観察

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 今日の目的は登山だけでなく、樹木もしっかり観察します。木々はすべて雪化粧していて、私はみんな同じ木に見えてしまいますが、伊藤さんは「これはあれで、それはあれ」と事細かに教えてくださいます。それにしても、この極寒の中、お話しするのは大変です。伊藤さんも「口が動かへん」とおっしゃっていました。

冷凍保存

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 こんな風に、木の葉も枝もみんな凍っています。でも樹氷って繊細で本当にきれいですね。
 だけどあまりの寒さに携帯やカメラの充電が急速になくなり驚きました。携帯電話は、お昼前に完全に充電が切れてしまいました。私の番号が緊急連絡先になっていたため、「今日は中止ですか?」といった問い合わせの電話やらメールを朝から15件ほど受けたので、それでかしら?と思いつつも「朝までしっかり充電してたのにおかしいなあ」と最初は何がなんだかよくわからず、「やっぱりもう機種が古いからすぐに買い換えなくちゃなあ」なんて思ったりしました。そして次にカメラのバッテリーも切れかけ慌てました。これもしっかり充電されていたはずなのに・・。後で寒さのせいだということが判明。おもしろいですね~。
 さらにおもしろいのが、街中に戻ってきたら充電が復活したことです。携帯電話なんて一度切れたら、普通は充電しないと戻らないのに。驚きました!

展望台に到着①

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 少し高台にある展望台に登りました。今日は寒さ対策を万全にしてきたこともあり、またずっと雪道を歩いてきたこともあり、あまり寒さは感じず、むしろ身体がぽかぽかしていたのですが、ここに登ってみると、風が吹いていて寒い!よくみると私の髪の毛の先は凍っています・・。そして冬の大同でよく経験する鼻の中が凍るという現象が起きました。おー、凍えるーー。でもこの雪景色は最高に美しい。ずっと見ていたいけれど、こんなところでじっとしているのはどうやらムリのようです・・。

展望台に到着②

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 大阪市内の景色も望めます。ん?こっちはやっぱり奈良方面だったかな?とにかく平地はいいお天気になっているようですね。
写真を撮るたびに、手袋をはずすのですが、10秒もはずしていられません。手が痛い!

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 樹氷に囲まれながら、物思いにふける鳥を発見。さすがに寒いようで、体を大きく膨らませています。「さぶいなあ~」と思っているのか、「えさがないわー」と思っているのか、「樹氷きれいやわ~」と思っているのか・・。

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 この辺りは一面杉の木です。しっかり手入れされていて、どれもまっすぐに伸びる大木です。この上に神社があるからそれでこんなにたくさん植えられているのかな。
 同じ冬の杉でも、雪国ではもっと枝にどさっと雪が積もりますが、やっぱりこのあたりの雪景色はとても繊細な気がします。

雪道

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 みなさん、滑らないように気をつけて。途中、たくさんの登山者とすれ違いました。お昼をとった頂上にはいろんなルートから登ってきた人たちが集まり、ワイワイガヤガヤすごい人でした。いやあ、本当に驚きました。こういう登山はどうしても年配の方のグループが多いというイメージがありますが、大学生のグループや、小さな子供をつれた親子連れや、とにかく老若男女、いろんな人たちがいました。
よく聞いてみると、ここ金剛山に毎日登る人がたくさんいるそうですね。頂上には、大きなボードにたくさん登った人の名前が掲載されていましたが、なんと一万回も登った人がいるそうです。そこまで来るともう日課なんでしょうね。みんなで計算しましたが、毎日365日休まず登っても、28年かかります。きっと雨の日も風の日も雪の日も登るんでしょうね。世の中にはすごい人がいるんだなあ。しみじみ。

つらら

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 山頂で昼食をとりました。昼食をとる間だけは、お箸を持つためにどうしても手袋を取らなくてはなりません。手が凍えました。。頂上には-8℃と表示してありました。雪道を歩くって、けっこう体力がいるので体のエネルギーを使ってぽかぽかしてましたが、やっぱり寒いんですね。「冷たい」を通り越して手が「痛い」。箸が動かない。でも食べたい。やっぱり食べるのを優先した結果、手の芯まで冷え切って、ほっかいろで温めてもしばらくは手の感覚がありませんでした。ご飯食べるのも命がけ。
 山頂付近の建物に大きなつららが。小さい頃、小学校に行く途中によくつららを取って、食べながら学校に通いました。

神社の桜

2008年02月24日 | 自然と親しむ会
 山頂付近に葛木神社がありました。たくさん登る人というのは、この神社の参拝のために登ってらっしゃるんでしょうか。そして桜の大木が。この雪景色を見る限りでは、春はまだ先という感じですが、でももうすぐ3月。この桜の大木の花が咲き誇る季節が、今から本当に待ち遠しいです。
 久しぶりの雪山にはしゃいで、家にたどり着くとバタンキューでしたが、とても楽しい一日になりました。