格差社会が”社会現象”と言われて久しい昨今。確かにバブル期のように、株だの地価だの、日本全体を巻き込んでお祭り騒ぎであった時期に、比べれば格差は広がったと言えるだろう。しかしながら、そのバブル時代その物がマスコミ、日本政府、アメリカ主導(バブル崩壊を既に見越していたように見える)による虚構であったことは明らかである。暴騰し続ける株価、円、地価。何(いず)れも誰も止めることなくお祭り騒ぎの乱立状態にあった。仮に先見性を持った者(バブルを批判する者、買わない者)は、マスコミ諸氏や政治家から嫌煙された時代でもあった。
その後は言うまでも無く、バブルの崩壊、地価下落、企業・銀行の倒産、企業同士の合併・買収、リストラの嵐、そして就職氷河期(新卒者の採用受難)。それに巻き込まれ、最も泡を食ったのが20代後半から30代前半のいわゆる氷河期世代という人達である。新卒者の企業採用は低下したため、仕方なくアルバイト、パート、派遣等に流れる人も多かった。
そのため、年収も下がり、既婚率も軒並み下がり、出生率も下落。さらに輪をかけて増税、年金類・保険類の増額。言うまでも無く政府と企業による板ばさみによって、せっかく今まで積み上げてきた日本と言う国の土台が腐敗して、崩壊寸前にまで追いやられている。
しかし、だからと言って何時までも誰かを責めて続けても、世の中を変化させることはできまい。残念ながら、我々は時の流れ行くままに、生きてゆかなければならない。格差と言うマスコミ、政府の作り出した虚構と戦わなければならない。日本と言う国を背負い、次の世代の子供達の未来を信じて。
嫌な事があったり、相手に憎悪した時に自分自身に行き聞かせている言葉(アイルランドの古諺)を書いておきます。
「Don't cry.Just revenge」「The best revenge is to live well」
「泣くな!復讐しろ。最高の復讐は幸せな人生を送ることだ。」
人間は、生まれ持っての性格と幼い頃の躾、そして周囲の状況を加味し、それに伴う経験から何れかの方向に歩いていく。大きく分ければ、いつも満天の星空のもとを輝き歩くものと、月明かりの届かぬ大地を地道に歩くものの2種類に分けられる。楽天主義者(オプティミスト)とは、あらゆる物事を前向きに捕らえ、少々の困難があろうと、それを乗り越える知恵と勇気、そして少しの運を持っている。対して、悲観主義者(ペシミスト)は常に、深く物事を考え、物事が万事うまくいくように慎重に事を進めていく。
何(いず)れかが劣っているというわけではない。どちらもこの世には必要な要素であるから存在しているのである。ただ、この対称的な存在が今の日本の政治で大きな役割を果たしている。
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<小泉前首相サマータイム制導入に待った:毎日新聞より抜粋>
小泉純一郎前首相は4日、東京都内のホテルで開かれた自民党参院議員のパーティーで、19日に閣議決定される予定の「骨太の方針2007」に盛り込まれるサマータイム制導入について「感心しない。時計(の設定を)変えるのが面倒くさい。国が強制的に夏になったら時間を早くするより、(希望する企業が)勝手にやってもらったらいい」と異論を唱えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070604-00000094-mai-pol
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<小泉前首相大いに語る:ZakZakより一部抜粋>
小泉純一郎前首相が4日の夕刻、久しぶりに“純ちゃん節”を炸裂(さくれつ)させた。「これから大事なことは、1人の人間も、1つの会社も、1つの国家も弱点といわれたものを強みに変える努力だ!」 自身の内閣で外相を務め、参院選比例代表に出馬予定の川口順子参院議員の都内での会合に出席した小泉氏。環境と経済発展の両立という持論を披露しながら、力強くこう語った。
「日本が最も弱い、弱点の石油に依存しない体質を日本で作れば、その弱点がプラスになる」という脈絡での発言だが、窮地にある後輩・安倍晋三首相に奮起を促した発言にも聞こえる。
支持率急落の原因として、先の年金問題とともに松岡利勝前農水相の自殺が指摘され
ている。小泉氏はこの松岡氏についても、「日本は中国にお米を輸出できるようになった。日本の食物は高くて(中国人は)買わないといわれたが、日本の食物は安全でおいしいから買う。松岡さんは米と自動炊飯器をセットで売ろうと努力をしていた。批判ばかりしちゃいけません。いいこともやったんです」と語った。
会場には小泉氏を一目見ようと、約1200人もの人々がつめかけ、立ち見が出るほどの盛況ぶり。首相在任時代、巧みな弁舌でピンチをチャンスに変えてきただけに、安倍首相も見習うべき!?
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_06/t2007060509.html
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楽天主義者と悲観主義者。あえて現在の政治的立場に置き換えるならば小泉氏が前者で、安倍氏は後者と言ったところだろうか。我々日本国民としては、楽天主義者(オプティミスト)に憧れを感じ、羨ましくも感じることだろう。逆説的に考えれば、この元総理と現総理の対称が如何(いか)に面白いか。たまには、日頃の政治に対しての怒りを納めて、そういった楽しみ方をするのも良いのでは、ないだろうか。