訪米した朴槿惠韓国大統領を待ち受けていたのは米国政府の用意した「踏み絵」だった。
こんなことは日本から見ていれば誰でも予測できたことです。
ところが韓国では政府もメディアも、日米同盟より血の友誼で結ばれている韓米同盟という自負を持っています。
血の友誼を言えるの米国であって、韓国ではないと思うのですが・・
韓国的にはケンチャナヨ
首脳会談後の共同記者会見で、オバマ大統領は「韓国が中国とよい関係を結ぶのは結構なことだ」と言ってくれました。
会見で朴氏はオバマ氏が「韓米関係と韓中関係は両立可能と述べた」とし、対中政策では支持を得られたとの認識を示したと韓国メディアは手放しに喜んでいました。
しかし、オバマ大統領はその後次のように「中国が国際規範を守らなかった場合、韓国が声を上げることを期待する」と語りました。
韓国メディアも政府も“オバマ氏が「韓米関係と韓中関係は両立可能と述べた」”と述べたことを過大に評価し、逆に「中国が国際規範を守らなかった場合、韓国が声を上げることを期待する」と述べたことは過小評価して、朴槿惠大統領の訪米は大成功との思いがありました。
これで韓国政府もメディアも、米国政府が9月3日の中国共産党主催の「抗日戦争勝利70周年記念軍事パレード」に、朴槿惠大統領が出席するのを見合わせるよう求めたにもかかわらず、出席した負い目がこの一言で免罪符になったとぬか喜びしていたのです。
オバマ大統領「中国が国際規範と法を守れなければ、韓国は声を上げるべきだ」
この発言を普通に解釈すれば、「中国による南シナ海での埋め立て問題などをめぐる米中対立を念頭に置いたもの」と見るのが妥当です。
実際に日米のメディアはそのような解釈で報道しています。
「韓国が中国とよい関係を結ぶのは結構なことだ」
こんな発言はオバマ大統領のリップサービスで殆ど無視すべき発言です。
ところが韓国では受け取り方は真逆で、「中国が国際規範と法を守れなければ、韓国は声を上げるべきだ」の方が過小評価され気味だったんです。
その一例が国会での尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の発言で、端無くも露呈しました。
尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は、20日の国会でオバマ大統領によるこの発言について見解を問いただされた際、上記の見方を否定した上で「南シナ海の『み』の字も(オバマ大統領は)口にしなかった」「メディアによる単なる解釈にすぎない」などと答弁した。
直後に外交部報道官も同じ趣旨の見方を示しました。
確かにオバマ大統領は南シナ海と言う具体的名称は使っていません。
首脳会談で南シナ海が討議されたかは知る由もないのですが、米国の大統領が「中国が国際規範と法を守れなければ、・・」といえば、当然南シナ海が念頭にあっての発言と受け取らなければ、国家の首脳同士が共同会見している必要も理由もないわけです。
結局は翌21日、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は、「オバマ大統領が南シナ海問題について言及したことと関連して」と口にし、前日の発言を自ら否定する形となって再び批判にさらされた。
つまり尹長官はこの発言によって「オバマ大統領が『南シナ海』という言葉を使った」と自分から認める形となり、前日の主張と矛盾してしまったからだ。直後に外交部は尹長官の発言について「『言及したとされていることについて』となっている原稿を、尹長官が読み間違えた」と弁明した。
もう、なに言ってるんだかさっぱりわからない。グタグタです(わらい
>【社説】国民など眼中にない韓国外相=朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/22/2015102201030.html?ent_rank_news
尹長官は釈明したつもりが、オバマの会見では南シナ海という言葉は使われていない。
尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が発言を繰り返すたびに、オバマ発言の解釈をコロコロ変えて、真意がどこにあるのかさっぱりわからない。
南シナ海問題で韓国が中国寄りの中立(中立と言えるのかどうかも怪しいが・・)の立場に立っていることに、オバマが釘をさした発言と、日米メディアは解釈している。
韓米同盟を結んでいながら中立なんてありえないし、南シナ海問題など、米中の対立事案で米国を支持するのは当然の義務だと念を押されたということなのだが・・
同盟していれば集団的自衛権は付随していると解釈するのが当たり前。
その同盟国が中立態度が取れると考えることこそ同盟は瓦解する。
韓国が中立で居たいというなら米韓同盟は破棄するほかない。
韓国政府、特に外交部は、問題をシビアに受け取っていないことが公になったということ。
韓国内はいまだに中国を悪くは見ていない。
韓国にとって、米中どちらが大事かといえば6分4分で中国に軍配があがるということ。
オバマ大統領が米国側に朴槿惠を引き止めて置くのであれば、9月3日の軍事パレード出席は断固として取り止めさせておくべきだった。
いつもながらのオバマ外交の負の真骨頂と言えようか。
朴槿惠大統領が9月3日、中国の抗日戦70周年記念の軍事パレードに出席したということは、還らざるルビコン川を渡って向こう側に行ってしまったってことです。
それを今になって中国を裏切ってこっちに付けと言っても、朴槿惠大統領は首を縦には振りたくても振れないところまで自分を追い込んでしまったってことです。
オバマの言うことを聞けば、中国にどんなお仕置き受けるわからない。
中国に経済で首根っこ押さえつけられてしまっている韓国、もう後戻りできないんです。
中韓のプロパガンダに振り回されてきた日本にとっては、中韓が一体だと米国が目覚めて日米同盟こそが肝要とわかれば、却って強固な日米連携が成り立つ。
日本にとっては、反日の韓国がこっち側にいるといつ寝首を掻かれるか知れない。
韓国が中国側と旗幟鮮明であれば、却って後顧の憂いが無くて済むというものだ。
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