眼力Blog

反日国の動向をウォッチしています。
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とんびに油揚げでした=インドネシア新幹線

2015年10月02日 | 政治

 それとも、
日本がチワワのつもりで育てていたら、でかくなってこいつはチャウチャウだと中国人に食われてござる、なんでしょうか。

インドネシア新幹線が中国に横取りされてしまいました。

> 高速鉄道の中国発注、無保証融資が決め手=インドネシア政府高官

[ジャカルタ 30日 ロイター] - インドネシアの国営企業省の高官は30日、日本と中国が受注争いを繰り広げていた高速鉄道計画を中国に発注したことに関して、中国が無保証で50億ドルの融資を提案したことが決め手になったと述べた。

同省の副次官補、Gatot Trihargo氏はロイターに対し「中国政府はわが国に対し保証を要求しなかった。日本やドイツなどは保証を要求したが、予算が限られており不可能だった」と説明した。

http://jp.reuters.com/article/2015/09/30/indonesia-railway-idJPKCN0RU0DU20150930



 これには、菅官房長官も怒りを込めて「経緯は理解しがたく、極めて遺憾」と不快感を示した。

もともと、このインドネシアのジャカルタ・バンドン間(約140km)を結ぶ高速鉄道計画を、最初に手を上げたのは日本だけだった。

 建設計画はユドヨノ前政権時代に浮上。区間は首都ジャカルタから西ジャワ州バンドンを結ぶ約150キロで、将来は第2の都市、東ジャワ州スラバヤまで延伸する。日本は約3年前から需要や環境、土地収用など事業化調査を進めてきた。

 インドネシアにとって日本は最大の援助国であり、インドネシアは累計ベースでODA(政府開発援助)の最大の受取国だ。高速鉄道の整備計画が出た際には日本のみが手を挙げており、当初は日本の独壇場だった。

 ところが昨年10月に親中派のジョコ政権が誕生した。

インドネシアはこれまで一貫して親日政権が国政をになってきた。

ジョコ新政権誕生で、中国は15年になって急にジャカルタ・バンドン間(約140km)を結ぶ高速鉄道計画に参入してきた。

日本は当然危機感を持つことになる。

状況が混沌としてきたため日本政府は7月、和泉洋人首相補佐官を首相特使としてインドネシアに派遣し、総工費約50億ドル(約6千億円)の75%に、利率0・1%で返済期間40年、猶予10年の円借款供与などを確認。着工を2019年から16年に前倒しし、19年に試験走行、21年完成という計画を示した。

一方中国は日本の計画を知った上で、8月10日習近平国家主席の特使として徐紹史・国家発展改革委員会主任を派遣。

総工費約60億ドルの全額について、利率2%で返済期間40年、猶予10年という条件での融資を提示。3%以上、最長25年という通常の融資に比べ、「破格の条件」(関係者)で日本に対抗した。

ジョコ政権は8月12日内閣改造で日本と新幹線事業を進めてきたゴーベル貿易相を更迭。

中国のメッセンジャーでもある中国案を推すリニ国営企業相は留任した。

日中双方の計画でもインドネシアの財政負担は逼迫しており、他の閣僚らから計画そのもに難色が噴出した。

ジョコ政権は9月3日「日中双方の案を却下する」と発表した。

計画が事実上頓挫したと日本側は思った。

しかし、親中派のリニ国営企業相は同中旬に訪中して、追加の資金援助を引き出すなど執念を見せ、最終的にジョコ大統領も中国案で同意した。

中国案では「2018年までに完成できる」としている。

同時にインドネシア政府の保障を求めない。

中国が全額融資する。

となっているが、金利や融資の返済責任の所在があいまいである。

中国提出の提案書は「ルートも駅の位置も全部日本が出した計画案とドンピシャ同じもの」

日本の調査結果が『親中派』の関係者を通じて中国側に流出していた証

日本が3年の調査と2億6000万円を投じて作成した計画調書が、中国側へそのまま筒抜けになっている。

「今年3月に中国が突然参入を表明してから、提案書提出までわずか5カ月。中国側が詳細なボーリング調査などを実施した形跡もない」

中国発注の立役者は、中国の国有企業と組んで計画を推し進めようとしていたリニ国営企業相、それを認めた親中派ジョコ大統領

インドネシアはこれまでの日本の恩義を仇で返したことになる。

日本も今後はインドネシアに対しそれ相応の対応をしていくほかない。

こんな出鱈目な新幹線事業がうまくいくとは思えないが、日本はこの事業がどうなっても今後係わりを持つことはないだろう。

 さて中国がこうまでして新幹線事業を受注しなくてはならない理由はなんだろうか。

言わずもがだが中国経済がやばいからだろう。

中国はバブルが弾け、あらゆる資材の在庫が膨大でそのはけ口がない。

自動車生産さえ14年度で年産5000万の設備を有していると言う。

実際にはける車は2000万台が限度だろう。

自動車に限らず他業界でも実働率40%の生産工場が常態化している。

AIIB創設も中国本土の開発が手詰まりとなって周辺国のインフラ事業に膨大な在庫を振り向ける狙いがることは明白だ。

AIIBも事実上は中国の銀行となんら変わりはない。

全ての融資の決定権は中国にある。

しかし、世界銀行やアジア開発銀行が既にあって、AIIBが貸し出せる案件は世界銀行やアジア開発銀行が篩に掛けて弾いたような危ない融資が多くなる。

はたして融資事業としてやっていけるのか大いに疑問だ。

その意味では政府保障も出来ないインドネシアの新幹線事業を日本は受注しなくて良かったのかもしれない。

本当のところインドネシアは新幹線を通すより在来線をもっと拡充しなくてはいけないのではないか。

中国にとれば採算などどうでもいい、ともかく他国のインフラ事業取らなくては体制が持たないところまで追い込まれている。

もっとも、インドネシアも中国や韓国に劣らず官僚腐敗と賄賂が激しい国だけに、日本もただ受注すればいいというものでもないと思う。

一体今回の中国からの賄賂がどれほどなのか、少々見てみたい気もする。


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