食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死/少数派・プール事故16

2019年08月16日 | 学校・公営プール事故
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/学校・公営プール事故16
としまえんプールで8歳女児溺死・遊具の下から抜けられずまた不幸な事故死
救命胴衣の浮力が仇となり自力では抜け出せなかったと専門家が判断

M20190816

■としまえんは2006年ふじみ野市営プール事故死を全く教訓にしていない
また、幼い子供のプール事故死が起こってしまいました。2019年8月15日、東京・としまえんの「ふわふわウォーターランド」のプール遊具(写真・真ん中の青いマット)の下で、小3・8歳の森本優佳(ゆうか)さんが溺れた状態で発見され、その後、死亡が確認されました。プールは長さ50m、幅20m、深さ1.2~1.9mで、水面にアトラクション用の大型スライダーを浮かべたもの。参加児童は救命胴衣が義務付けられ、また監視員が7人いました。事故は、女児自身がマットの下に潜ったのか、遊んでいるうちに誤って足を滑らせ厚さ30cmのマットに下に侵入してしまったのかは不明です。関係者は、マットの下では救命胴衣の浮力が却って仇となり、自力では抜け出せなかったのはないかと言います。投稿者は当カテゴリを設けているように、長年、プール事故を注視してきました。その観点から見れば、今回も児童・親の不注意ではなく管理者側の重大な過失です。

最初から、子供の動き(性質)はどういうものかの発想がなかったアトラクションと言えます。管理者側が事前に「マットの下に潜るな」と指導したとされますが、所詮、大人の理屈です。このTVニュースをご覧になった方もいると思いますが、過去の映像では大勢の子供達は大はしゃぎでした。遊び盛り、好奇心旺盛な子供は潜りたくなるのは当然です。他のプール事故と同じように、言葉で制止するのは無理です。マットの下にきめの細かい防御網・水中フェンスなどの防御柵をして完全に潜れなくするか、競泳やアーティスティック・スイミング(旧シンクロ)撮影用の水中カメラで監視するなどが、「本当の管理」というものです。事故状況は異なるものの管理者側の安易な安全体制は、2006年に起きた、ふじみ野市営プールの排水口に巻き込まれて亡くなった戸丸瑛梨香さん・当時7歳(小2)~この事故を全く教訓にしていないことが、実に悲しい。素人の投稿者でさえ即座に対策案が出せるのに、防止策を取らなかったことは起こるべくして起きた事故です。

■プール事故の死角は水中、マット敷きは管理者側自ら作った水中死角、責任は重い
水中フェンスなどそんな対策は無理というなら、こうした企画は最初からやめておくべきです。監視員が7人いたとしても人数の問題ではなく、そもそもプール事故の死角は水中です。一般のプールでも溺れて水中に沈むと、発見が遅れます。ましてや最初からマットで死角を作ったのは管理者であり、管理者側の「危険の予知」 「安全思想」がなさ過ぎます。あなたも同じぐらいのお子さんがいれば、子供の行動はお分かりになるでしょう。身長110cm以上は大人の付き添いは不要だったので、1人で泳いだと思われます。付き添いは不要の規則がある以上、親は、我が子の命や安全は、としまえんに預けたことになります。しかし、としまえんという子供が大勢来場する施設にも関わらず、子供の心理・行動が分からない、子供の命が守れない施設なら失格です。こうした時、若い世代から必ずクレームが出るのが、親は何していたのかという「親の責任論」です。確かに、眼を離した時に事故は起こります。とはいえ、片時も眼を離すなとは酷なことです。子供を遊ばせるのはどれだけ苦労・神経を遣うかは、親になったら分かります。

主催者・企業の責任よりも、真先に「親の責任」に矛先を向けるのは、心理の専門家によると、前述の「若い男性」だそうです。つまり自分が今日まで何事もなく生きて来られたのは母親のお蔭という、無意識下の母親への尊敬・畏敬だそうです。従って子供を死なしてしまったのは、被害者の親の怠慢という論理に行き着きます。専門家は、若者が今日まで生きているのは、母親も子供もたまたま運が良かっただけと続けます。あなたの母親が目を離した時、子供に異変(想像外の行動)がなかった。子供に異変があった時、たまたまあなたの母親が見ていた~こういうことです。だからこそ、預かった管理者側の安全体制の構築・責任は重大なのです。もっと生きたかったでしょう、東京オリンピックも見たかったでしょう。なお投稿者としてもう1つ悔しいのは、大騒ぎになった戸丸さんの事故の時より、今回のTV各局・新聞の事故報道の規模・論調が遥かに低いのです。理由は明らかで、としまえんが広告スポンサーになっているからです。子供の命に差はなく、メディアこそ厳しく責任体制を追及しなくてはならないのです。

Sankoub
<続報>としまえんプール女児溺死「遊具管理者・販売業者など危険性の認識薄く」

■戸丸瑛梨香さんや多くの生徒達のブール事故死を忘れないために
▽ご両親や亡くなった大勢の生徒達の無念さと行政の怠慢をお伝えするために、事件後・数年あるいは数十年経っても、こうしてマイブログでお伝えしております。

▽当カテゴリは、15回で事実上の終了としておりました。しかし残念ながらとしまえんプール管理者の無責任体制から、再び森本優佳さんが亡くなってしまいました。本当に、このような投稿を書くのは辛いです。お悔やみ申し上げます。

▽小さな子供をお持ちの方で学校・公営プール事故の実態をお知りになりたい方は、タイトル下の「学校・公営プール事故」をクリックすると、当カテゴリ全体がご覧になれます。

Ntopkeiji

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