魚の解凍物の美味しさを消費者に知らせない水産業者の思惑／魚を大事にしない日本人Ｒ４－１０

魚を大事にしない日本人シリーズ　Ｒ４－１０
ＲＯＵＮＤ４　秋刀魚は頭に良いのか＆ファストフィッシュって何？
Ｐａｒｔ１　秋刀魚を食べよう・冷凍物も美味しい
魚の解凍物の美味しさを消費者に知らせない水産業者の思惑



先に結論を言えば、刺身や魚などの解凍物（冷凍物）は美味しいのです。かつては冷凍技術が未熟だったために、生のほうが良いと言われた時期がありました。そのため生は新鮮で美味しいといった消費者の思い込みを逆手にとった、水産業者の「儲け商売」が罷り通っているのです。

日本が開発した冷凍技術の素晴らしさを、日本人自体が知らないのです。知らないというより知らせないで、冷凍技術が発達する前の昔のイメージのままにしておき、私達に生はおいしいと思わせて高い料金を払わせているのです。

悪質なのは、解凍物を堂々と生で売ったり、鮮度保持剤を使っているものもあり、論外な話です。鮪（まぐろ）も一般の冷凍魚でも、専門家が解凍すれば生と遜色はないのです。解凍した秋刀魚や烏賊なども、味はほとんど生と変わりません。むしろ生より冷凍された魚のほうが美味しいくらい、日本は世界トップの冷凍技術や流通システムなのです。

でもその効果は、残念ながら飲食店やスーパーまでです。家庭の冷蔵庫では、開け閉めなどで解凍と冷凍を何度も繰り返しているようなものです。それでも早めに食べれば、いい加減な生より美味しくて経済的です。それが本日の回答（解凍）です。“生”意気な説明でした（笑）。