食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

江戸しぐさ第1話・こぶし腰浮かせ/江戸っ子はスッと早めに席を譲るのが粋

2021年12月15日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第1話
こぶし腰浮かせ/江戸っ子はスッと早めに席を譲るのが粋

Le1200701281913115201 お台場の屋形船

■こぶし腰浮かせ
江戸の譲り合い精神が高まったのは、各地から大勢の人が流入したことによって、相手を立てることが必要だったと言われます。隅田川を始め江戸には多くの渡し舟があり、少しでも座れるように、後から来た人のために拳(こぶし)で腰を押し上げて席を詰める譲り合いの仕種(仕草)です。見世物小屋や茶店の縁台でも同じです。

言われて気が付くようでは江戸っ子の恥で、早めにそっと席を譲る、席を詰めるのが「粋」な姿です。TVのお知らせ(ACジャパン)で、電車マナーとして「こぶし腰浮かせ」が脚光を浴びましたが、元々は渡し舟のマナーだったのです。

▽不粋オヤジの独りゴト
「江戸しぐさ」の連載始めました!まるで初夏の頃に“冷し中華始めました”と同じ調子です~不粋なオヤジの余分なコメント付きですが、ご容赦下さい。本当なら「江戸しぐさ」と改めて申し上げなくても、人として当たり前の常識・マナーです。

でも昨今は、車内マナーが悪く、一人で広く座席を占有したり大声での携帯、化粧する女の氾濫で車内は不愉快なことばかりです。しかし年輩の方ほど、お年寄りや妊娠された女性に席を譲る・席を詰める姿は美しいですね。とまぁ~今後とも、江戸しぐさの連載とこの不粋オヤジの独り言を宜しくお願い致します。

●真面目なミニ情報
歌舞伎には「定式幕」(じょうしきまく)が付き物で、上記のプレートはそれを模したものです。「定式幕」とは常に使う意味です。幕は、下手(向かって左)から開きます。歌舞伎幕には、主に2種類あるのをご存じですか? “常識”として、覚えておきましょう・・・
・森田座の流れ⇒左から、「黒・柿(橙)・萌葱(緑)」の順 歌舞伎座・松竹座・南座など
・市村座の流れ⇒左から、「黒・萌葱(緑)・柿(橙)」の順 国立劇場・新歌舞伎座・浅草公会堂など
・その他にも中村座は、「白・柿(橙)・黒」の順です。

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者によって明らかにされています。
しかしこれらの礼儀・マナーは現在ほど必要であり、目くじらを立てずに参考にしたいと考えます。

Odayakatoptp

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松尾貴史氏コラム◇コロナ対策... | トップ | 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料... »
最新の画像もっと見る

江戸しぐさ」カテゴリの最新記事