麻生副総理暴言の優生思想・弱者差別は相模原障害者施設殺人事件に通ずるものがある／少数派

　少数派シリーズ／政治情勢
麻生副総理暴言の優生思想・弱者差別は相模原障害者施設殺人事件に通ずるものがある



■麻生副総理「１つの民族」はナチスばりの妄想・その背景に「日本会議」
前号に続き、麻生副総理の「一つの民族」暴言についての２回目です。前号では、「２０００年の長きに渡って、一つの民族、一つの王朝が続いている国はここしかない」 「２０００年に渡って、同じ民族が、同じ言語で、同じ一つの王朝を保ち続けている国など、世界中に日本しかない」と暴言を吐いたことをお伝えしました。今号では、けっして日本が麻生氏の言うようなことではないこと、妄想・誤りであることを綴った識者の文章をご紹介します。麻生氏がナチスばりの妄想・事実誤認している大本は、全く勉強せず歴史認識が誤っていることです。また背景に、改憲右翼団体「日本会議」の主張があります。優生思想、ナチスドイツ（ヒトラー）崇拝に、恐ろしさ感じます。相模原の障害者施設で１９人が殺された事件は、しゃべれない障害者だけを選別し、次々と殺していったのです。麻生氏・安倍首相そして日本会議の国粋主義・優生思想、特に麻生氏のセクハラなどの弱者差別は、この事件に通ずるものがあると断言できます。メディアは麻生氏を厳しく糾弾すべきで、私達も強く批判しなければなりません。

■歴史を紐解けば皇室も日本も「一民族」で成り立っていた訳ではない
ここからは、しんぶん赤旗の内容です／歴史をたどれば、この列島にはアイヌ民族の祖先に加え、大陸から多くの渡来人が多様な文化や文字・技術を携えて定着しました。桓武（かんむ）天皇の生母が百済（くだら）系渡来人だったことが、続日本紀（しょくにほんぎ）に記されており、「一民族」の皇室というのは麻生氏の妄想・誤りです。戦前・戦中の「万世一系」の国粋主義の時代も、「一民族」で成り立っていた訳ではありません。満州・台湾・朝鮮などで植民地支配を行った他、麻生氏の親族が経営していた麻生鉱業が連合国の捕虜や朝鮮人労働者を働かせていたのもその一例です。現在、在日韓国・朝鮮人は５０万人を数え、日本国籍を取得した海外出身者も相当にのぼり、国技の大相撲でも出自を外国にもつ多くの力士が活躍しています。
投稿者補足／現在、在留外国人数は２７３万人、日本人だけでは経済が回らないため、外国人技能実習生受け入れに頼らざる得ない実情です。これは麻生副総理を含めた政府内閣が、法律を提出し法制化されたものです。これらは単なる一例で、この続きは下段に記しています。

麻生氏の発言の背景には、改憲・右翼団体「日本会議」の主張があります。日本会議の勢力は２００６年に日本武道館で「皇室の伝統を守る１万人大会」を開き、「皇室の伝統を守る国民の会（事務局＝日本会議）」を設立。「万世一系の皇室を盤石ならしめることこそ、いま我々国民に課せられた責務」だとする大会決議を採択しました。「日本会議国会議員懇談会」会長などを歴任した麻生氏が「一つの民族」などと繰り返す目的は、『美しい日本を取り戻す』という安倍首相の言葉通り、戦前の「万世一系」の「単一民族国家日本」を取り戻そうとする勢力を鼓舞し、その歓心を買うためにほかなりません。 麻生氏は元首相で主要閣僚の地位にある人物が、民族対立を煽り続ければどうなるか―。守るべきは「ナチスの手口」ではなく、ホロコースト（民族大量虐殺）まで引き起こした“ナチスの過ち”そのものです。
再び投稿者補足／過去もナチス賛美の暴言を吐いた内容は、下記リンクを参照下さい。

■投稿者追記／日本の成り立ちはアイヌと大陸・朝鮮半島からの渡来人が先祖
麻生氏が言うところの、日本が「一民族」で２０００年を経過した訳ではありません。２０００年どころかそれ以前の歴史を見れば、日本は大陸から来た現在の中国や朝鮮半島から渡来した人々を先祖として成り立った国です。今日の日本文化・風習・制度・食品などあらゆるものが、大陸や朝鮮半島から伝わってきたものです。中国や韓国にヘイトスピーチや軽蔑するなら、中国食品を食わずＬＩＮＥもやめるべきです。ＬＩＮＥの親会社は、韓国企業（ＬＩＮＥの日本法人は否定に躍起）です。右翼・ネトウヨは全く歴史や物事を勉強していないので、自己矛盾に気が付かないのでしょう。天に唾（つば）することです。右翼安倍政権に煽られてはいけません。日本が経済・社会保障・人権などで、どんどん世界レベルから・急降下・落伍している現状を認識すべきです。日本人こそ、世界に向かって心を開くことが大切です。


前号／麻生副総理また「１つの民族」暴言、優生思想・ナチスドイツスローガンの繰り返し
麻生クンは未曾有の漢字も間違えたが「ナチス解釈」も大きく間違っている