食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

バカ親達への給食クレーム対策がきっかけで骨なし魚が大ヒット/食品のカラクリ・魚介類8

2014年04月04日 | 魚 介 類
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 骨なし魚/魚介類
バカ親達への給食クレーム対策がきっかけで骨なし魚が大ヒット
親の我が子への躾怠慢と料理の手抜きが骨なし魚を急激に増やした

K48793540310 骨なし魚のイメージ

■骨なし魚は最初病院食・高齢者用として開発された
「骨なし魚」が大ヒット中、といっても軟体動物(魚)ではありません。骨なし魚は、1990年代の終わり頃から、病院の患者や老人介護・福祉施設のお年寄用の食事として開発されました。喉に骨が刺されば命取りになりかねませんので、事故防止用の“対策魚”だったのです。

思わぬことから人気に火を点けたのは、学校給食です。絶えない“バカ親”からのクレームが、骨なし魚の給食採用のきっかけとなったのです。最近の子供は箸使いが下手で注意力も散漫のため、親から「子供の喉に骨が刺さった、どうしてくれるのだ!」、子供も1本でも小骨が入っていると怖くて給食が食べられず、すぐ“モンスター・ペアレント”が職員室に怒鳴り込むそうです。

そもそも箸使い・注意力は家庭の躾の問題で、何でも学校のせいにするバカ親が多過ぎます。またバカ親に耐え切れない学校も問題ですが、こうした経緯が全国的な骨なし魚の登場なのです。今ではスーパーの売れ行きもよく、年間数百億円の需要があります。多くは切身ですが、秋刀魚や鯵(あじ)など“尾頭付き”の丸々1匹の魚も骨なしで出回っています。こんな魚より、秋刀魚など丸ごと1匹の新鮮な魚や、ちゃんと骨の付いた栄養がある魚を食べるべきです。

■親や子供は東南アジアの作業女性の苦労を分かっているか!
手間がいらず・魚の臭い残滓が出ないことから、主婦・女性に人気沸騰中です。秋刀魚・鯵・鯛(たい)・鮭(さけ)・鱈(たら)・鰈(かれい)、その他多種に渡り骨なし魚が出回っています。

問題は、骨抜き作業にタイ・ベトナムの女性が低賃金・悪環境下で働かされていることです。秋刀魚の場合、1匹30分を掛けて200本以上の小骨をピンセットで抜きます。現地は外気が40℃以上にも関わらず、工場内は10~15℃で保たれ、半解凍の魚を氷の上に乗せて寒さに震えながら作業しているのです。1匹1匹を、X線残骨検査機によるチェックも行います。丸ごと1匹の魚は、危険度がある食品添加物(結着剤)で身を貼り合せます。作業後に再び冷凍して輸入し、国内の加工工場あるいは食卓で2度目の解凍するため味が劣るのは当然です。

日本近海では、新鮮で安全な生の魚が獲れます。その魚を子供が自分で小骨を取ればいいものを、心情的に東南アジアの女性に失礼です。親の子供への躾の怠慢と料理の手抜きが、子供を駄目にしています。ただでさえ摂り過ぎる食品添加物を無意味に摂り込み、わざわざおいしくない魚を食べていることです。悲しい世の中・情けない方向に、進んでいると思います。

Sankoua 水産庁のファストフィッシュ作戦は骨なし魚を助長し却って魚離れに

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