食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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スーパーの刺身1点盛りと刺身盛り合わせとでは品質・健康面で全く別物/食品のカラクリ・魚介類14

2016年01月12日 | 魚 介 類
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 刺身の盛り合わせ/魚介類
スーパーの刺身1点盛りと刺身盛り合わせとでは品質・健康面で全く別物
刺身盛り合わせは質が悪い物を組み合わせ油脂や食品添加物がベットリ

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■健康のために刺身盛り合わせをやめて1点盛りを2種・3種買いましょう
消費税の軽減税率の検討段階で、刺身の盛り合わせが加工食品であることを、国民の多くが知るきっかけとなりました。それ以前には、食品関係者でもごく一部の方しか知っていませんでした。刺身の1点盛りは生鮮食品、煮たり焼いたりしない刺身でも2点盛り以上は「加工食品」の分類になる、おかしな法律が存在します。単なる分類だけの相違じゃないか!と思っている方、その背景を認識しないと、一生、まがい物・不健康食品を食わされますよ。

2015年に「食品表示法」が施行、従来のJAS法・食品衛生法・健康増進法の「食品表示」の部分だけを集合・統一した法律です。しかし消費者視線による根本的な改善を図らぬまま、旧態依然・業者寄りの法体系をそのまま持込んだため、こんな“摩訶不思議”なことが起こるのです。例えば、あなたがスーパーで鮪(まぐろ)と烏賊(いか)の刺身2点盛りを買うなら、高くついても鮪と烏賊それぞれの刺身1点盛りを買うことをお勧めします。それは、2つの理由があります。

1つめは刺身のような生鮮食品には、何も添加してはいけないルールがあります(それでもルール違反を見掛けるが)。しかし刺身が加工食品扱いになってしまえばその規定が適用されないため、油脂や食品添加物が嫌というほど使われます。コストカットのため質の悪い鮪を仕入れ、美味しく見せるために赤い着色料、食感をトロっぽくするために事前に植物油に浸しておくケースが多発しています。烏賊も、食品添加物の甘味料を塗るのです。烏賊が甘いのは新鮮だからではなく、甘味料のせいです。刺身1点盛りと刺身2点盛りでは、こうした違いを知っておきましょう。スーパーであっても、信用できません。

■刺身盛り合わせは加工食品と理解し、まがい物を食わされないように
刺身盛り合わせが加工食品扱いになるのは、専門用語で「異種混合」という区分けがあるからです。例えば鮪と烏賊は「異種混合」、鮪と茹で蛸(ゆでだこ)の盛り合わせは「加工品混合」です。つまり異なる種類が混合されると、加工食品になるルールがあるのです。刺身1点盛りなど生鮮食品は、「原産地表示(漁獲海域)」と「解凍・養殖」の義務があります。しかし加工食品の扱いになれば、義務がなくなるのです。刺身1点盛りを勧める2つめの理由は、どんな品質なのかが分からないからです。刺身盛り合わせに表示義務を課すと、生産者や販売者が原産地(獲れた海域名)や解凍・養殖の表示が多岐になり、表示ラベルの変更など作業性が悪く、経費も掛かることを理由に表示が免除されることです。

しかし現在のスーパーや街の魚屋さんでも、食品管理は格段に向上しています。これほど食品表示が必要とされる今、こんなバカな前時代的な管理を許容するこの法律は、やはり消費者より生産者向けに制度化されたものだからです。むしろ生産者(実際は加工業者)やスーパーは、この法律の恩恵を受けるどころか「悪用」しています。意図的に“異種混合”させて、食品表示隠しをするのです。養殖鯛やハマチなど中国産と表示すれば売れない、知る人は知るダイオキシンやメタル水銀が非常に高い地中海産養殖鮪、安くて質の悪い着色鮪などは、刺身盛り合わせ専用に使われます。

つまり刺身1点盛りと刺身盛り合わせは、質の面・健康面を考えれば全く別物なのです。中国産や都合の悪い食材は、見えにくいルートに乗せるのです。大手スーパーでさえ、法律の抜け道を悪用して(残念ながら法律には違反していないため)意図的に使い分けています。魚介類は消費者にとって、見掛けからは分かりにくいため、こうした事前の知恵が必要と考えます。刺身の説明をしていたら食べたくなったので、今夜は刺身にしましょうか?

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