明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

夕張は「自己責任」か?

2007-01-07 | 政治
>夕張で若者手作りの成人式 募金への支援に感謝し乾杯

>財政破たんした北海道夕張市の市民会館で7日、新成人が中心となった
>実行委員会主催の成人式が行われた。例年60万円あった市の補助金は
>全額カット、繰越金も1万円しかなかったため、新成人らが募金活動
>などで手作りした。

(略)

>報道されたことなどもあり、募金や市民のカンパ、全国からの支援金は
>計約236万円にも上り、励ましの手紙や支援の品物なども多数寄せられた。
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007010701000372.html

結局、最後はカンパがあったからなんとかなったようだが、
成人式を開く予算もないというのは、ちょっと異常だ。

最近の夕張市に対する、国や社会の対応は少し常軌を
逸していると思う。

ほぼ唯一と言ってよい主力産業だった炭鉱が閉山し、
12万いた人口が1万3千人まで減った異常な状況下では、
どんなに経営手腕に優れた市長が舵取りをしたとしても、
似たような状況に陥ることは避けられなかっただろう。

まして、そこに住んでいる一人一人の住民にとってみれば、
自分の意思を市制に反映することなど不可能だ。

にもかかわらず、夕張市に住んでいるというだけで、
「結果責任」だけが押し付けられるというのなら、
あまりにも理不尽だ。

これまで日本では、自ら愚行を行ったものの
「自己責任」すらあまり追求しない風潮があったが、
最近、少しずつ「自己責任」が追求される風潮に
変わってきたおり、それ自体は良いことだと思う。

しかし、「落ち度」の無い人達に「結果責任」だけを
押し付けるのは、「自己責任」とは関係のない
単なる悪乗りである。

少なくとも、大半の市がやっているようなことは、
ちゃんと出来るように、国が手当するような
枠組みは作っておくべきだと思う。

ただ、本質的な解決法は、こうなる前に合併等で、
早期に整然と自治体のリストラが図られるような
仕組みを整えることである。

もし、夕張市のようなケースの最終責任を
国が負う仕組みを作るとすれば、
同時に市町村合併を国が主導的に進められる仕組みを
セットにして作っていく必要があると思う。

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