明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

アジェンダセッティング

2007-01-06 | 政治
首相「憲法改正、参院選で訴え」・年頭会見
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070105AT3S0400804012007.html

この人、見てて思うのはアジェンダセッティングの
下手な人だなあ、ということだ。

ご存知の通り憲法改正のためには、
「各議院の総議員の三分の二以上の賛成」および
「国民投票等での過半数の賛成」が必要である。

与党が参議院で三分の二を取れるとは思えないから、
少なくとも、与党+民主が賛成しない限り憲法改正は
できないということだ。

議論の余地なく国民の太宗が賛成するものなら
民主党も賛成せざるを得ないだろうが、
大半の論点は、そう簡単にはいかないはずだ。

「憲法改正」を参院選の論点にしても、
選挙後に行き詰るのは目に見えている。

なんで、あえてそっちに行くかねえ...

ついてに言えば、「法人税減税」だの「ホワイトカラー
エグゼンプション」だのの、いわゆる「上げ潮」系の
政策についても、何で今持ち出すかねえ、という感じだ。

マクロ経済運営をまともにやって、景気さえ良くしておけば、
経済界だって文句は言わないだろう。

ことさら「格差」云々を吹聴して政権の足を引っ張ろうと
する連中がてぐすね引いてる中で、何であえて
「企業優遇」と攻撃されかねないアジェンダを持ってくるのか?

もちろん、それでも大きな経済効果が望めるなら、
信念を持ってやればいいけど、
両者とも、理屈先行の机上の空論的なネタで
そう大勢に影響があるとも思えない。

あと、教育基本法もそうだけど、何か彼を見ていると、
政治と現実の世界との関係に関心が薄くて、
ヘンな所に力が入ってしまうような感じがする。

前に「麻生の「右」と安倍の「右」」というコラムで
安倍を評して「結局、よく解らない精神論みたいな所に
行ってしまう。」と書いたが、結局そのまんまだ。

彼が就任後、速攻で中韓に訪問した時は、
「意外とやるじゃん」と思ったんだけど、
あれは何だったんだろうねえ...

このままじゃ、本当に自民党は参議院選危ないかもよ。


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