明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

三角合併

2007-05-02 | 政治
>「三角合併」来月解禁、紹介各社が幹部級人材の確保急ぐ
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070428AT2Z2700A28042007.html

>外国企業による日本企業の買収を容易にする「三角合併」の5月解禁を控え、
>経営幹部級の人材を紹介するヘッドハンティング各社が体制整備を急いでいる。
>買収に向けて日本法人を設立する外国企業から依頼が増えると
>見込んでいるためだ。外国の人材会社との提携や、幹部候補を探す
>コンサルタントの増員などで特需を取り込む。

なんか、ウソ臭い話。

前にもちょっと書いたけど、三角合併ってのは被買収企業の
支配権を確保した後の単なる事務手続きの話。

確かに事務手続きが楽になることで、買収の際の損益分岐点が
ちょっとだけ下がるかもしれないけど、企業価値の評価の
ブレ幅に比べれば誤差の範囲だろう。

何を大騒ぎしているのかさっぱり解らんぞ。

というか、本質的な話は長期的な視点を重視する日本の企業文化の中で
自然発生的に起こっていた企業間の株式の持ち合いを、
政府が会計制度や銀行への介入によって強権的に解体したことだ。

そこに脅威の根源があるんだけど。

だけど、マスコミ的には「持ち合いは悪だ」ということに、
なぜか決めてあって、とは言っても、一方で日本の企業が
怯えていることをマスコミ的に何か説明する必要があるから、
じゃあ、三角合併を悪者にしておくか、ってな感じだろうか。

政治家も本質的な問題を語るとマスコミ様の逆鱗に触れてしまうが、
一方で日本企業を守るんだ、というポーズだけは見せておきたいから、
じゃあ、三角合併の解禁に強硬に反対していることにしておけば、
選挙で有利かなあ、と。

まあ、いずれにしてもバカバカしい話だわなあ。