THE BOOKハンター!

~〈本の虫〉の痛快読書日誌~

「歌謡曲の時代 歌もよう人もよう」(阿久悠/新潮文庫)

2007年12月31日 | Weblog
 「勝手にしやがれ」「あの鐘を鳴らすのはあなた」「ペッパー警部」……。今も人々が口ずさむ、5000を超すヒット曲を作詞し、今年8月に世を去った巨匠・阿久悠。 
 本書は、「歌謡曲は時代を食って巨大化する妖怪である」と語った稀代の作詞家が、過去に作った自作の曲名をタイトルとして、歌手との思い出、創作秘話、移り行く時代を、鋭く、そして暖かな眼差しで描いています。歌謡曲に想いを託し、日本人へのメッセージを綴った、新聞に連載していた99編のエッセイ集です。