普通じゃないハウスメーカー

梅雨明けしたので、午前中は夏空です。


"完全自由設計"と謳っているハウスメーカーは
巷に何社もありますが
実際はある程度の定型がある
オーダーというよりはイージーオーダー
のような注文住宅だそうです。

ところが我が社の住宅事業部は
ゼロ状態から創り上げていく
設計事務所的な家造りをしているようで

こんな注文が入りました。


猫の登り木だそうです。

普通のハウスメーカーでは引き受けませんよね？
仮に請け負ったとしても
銘木店から買い付けするぐらいだと思いますが

林業から始まった会社ですから、こうした変わった木を
立木で眺めて、伐木をお見せすることによって
家造りへの思いが高められるのです。

但し、この時期は丸柱を採ってはならない季節で
?皮が上手く出来ません。
(クマが樹皮剥ぎする季節ですが、当年成長した部分が木質化しつつあり
その下の辺材部が水を多量に含み柔らかくなっている為)

そんな訳で今回の施主様には
「さび丸太ぽくなりますよ」と解説し

ご承諾を得られたので、お引き受けし
枝の皮むきに苦戦しつつもなんとか剥き終わりました。

3日前に剥けた部分は
既に変色しつつあります。

半乾きになったところで
山から下し、磨きをかけます。

20尺物なのですが
どうやって秋田工場に運ぶか、思案中です。