ゴールデンウィークを外して4月にオートバイで2か所ほど旅をしてきました。
最初は福岡の柳川市です。まぁ倉敷の美観地区と似ていますが、有名な川下りはもともと柳川城の堀だったところを巡るので、水は澱んでいます。
城主立花氏の旧邸宅「御花」の敷地内にある洋館です。
明治期に伯爵となった立花氏が建てた「伯爵邸」だそうです。この頃の建築はなぜかノスタルジーを感じて好きです。
柳川と言えば「北原白秋」です。詩人・童謡作家として有名ですが、作曲家・山田耕筰と組んで全国の校歌を100曲以上製作していることも忘れてはなりません。
現在生家は資料館として保存されていますが、裏手に大きな記念館(資料館)が建てられています。
日をあらためて熊本は山鹿市を目指しました。松浦より下道のみで約3時間のツーリングです。
山鹿市といえば「八千代座」でしょう。
僕は今回で2度目ですが、舞台下の奈落のつくりなど、初めての家内は歌舞伎好きもあって興味津々でした。
2階から。
ステージから。
この八千代座は雨漏りして放置されていたものを、当時の市民が広く浄財を集めて修復して現在があります。
まさしく山鹿市民の誇りを感じる劇場だと思います。
山鹿は「山鹿灯籠まつり」が有名なので、「山鹿灯籠民芸館」も訪ねます。
大正時代の旧安田銀行の山鹿支店の建物で、イオニア様式を持つ建物です。
山鹿市の文化財であり、国指定文化財等ベースにも登録されています。
もとの執務室は鉄骨で補強された展示室となっていますが、階段の手すりなど往時の姿をとどめている部分もあります。
オーク材(多分)で彫刻の施された親柱はとても重厚感があります。
余談ですが、隣に建つ和菓子店「西益屋」の「灯籠最中」は絶品です。
八千代座通りにある「金剛乗寺」にも立ち寄りました。
この珍しい形の石門には中央にサンスクリット語で「これより仏の胎内」を示す赤い文字が彫られています。
もとは丸い円形の門の一部が埋められて、通路になっています。
山門です。
本堂です。
街中ですが、ここだけ静寂な空間が広がっていました。
mm
撮影:スマホ
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