今年の秋、見損ねていた紅葉を求めて急いで車に乗り込みました。
ここは伊万里の「淀姫神社」です。
松浦市にもまったく同名の「淀姫神社」がありますが、同じ「淀姫(与止日女)」あるいは「豊玉姫命」を祀っています。
面白いのは、ここの神社では淀姫と豊玉姫は同一人物で「大綿津見神(オオワダツミノカミ)」の娘であって、
山幸彦(ヤマサチヒコ)と結婚しますが、
松浦の淀姫は「神宮皇后(おきながたらしひめ)」の妹であり、大綿津見神の娘が「豊玉姫命」とあって別人と
されています。
與止日女命(与止日女命)についてはこのように、大きく二つの説があるようです。
しかし、いずれの淀姫も、川と海の違いはあれ、「潮満玉」と「潮干玉」を使って水を操るのは同じです。
この神社には、説明も無いのですが、今では様々な神事の作業に使用されているように見える、何やら良い雰囲気の
建物も残っています。
境内にはイチョウやモミジの紅葉が、実に見事に輝いていました。
さらに面白いのは、一の鳥居と思っていたその外側、少し離れたところにぽつんと立派な鳥居が立っていることです。
この鳥居の前後には、道らしきものはありません。
神社との間には小さな川を挟んでいて、参道もちょっと脇に「よどひめばし」が架かっています。
少し離れて見ると、この鳥居の先に「淀姫神社」があるのがわかります。
わずか半日の「神巡り旅」ではありましたが、いやぁ~、申し訳ない、申し訳ない、神社と紅葉をいっぺんに見てしまいました。
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撮影 : Nikon D5100