我々には仕事柄、気が滅入る「講習会」なるものがあり、今回も行ってまいりました。
タイトルは、2012年改訂「木造住宅の耐震診断と補強方法」。
まったく役に立たない訳ではありませんが、定期的なものも含め、国交省の様々な外郭団体が、少しずつ条文やら数値やら考え方を変えるので、その度ごとに「講習会」なるものが開催され、強制的に参加を促されるのであります。
1964年の新潟地震に始まり、大きなものでは1978年の宮城県沖地震、1983年の日本海中部地震、記憶に新しい1995年の阪神淡路大震災、そして今回の東日本大震災などと、大きな地震や津波が起こる度に、何やら「講習会」なるものが開催され、今回は博多で17,500円/人の参加費で300名であり、これを各地で開催するわけで、外郭団体の大きな収入源ともなっています。
皆様はご存じかどうか判りませんが、国交省の外郭団体だけでも、社団法人が657団体、財団法人が339団体あるのですよ。社団法人は民間発生的な組織が主だと思いますが、財団法人は官僚主導で出来た組織のような気がします。いずれにしてもこれらすべての団体が国交省と深い関係があるのです。
今回の講習会を画策したところはこの中の財団法人「日本建築防災協会」であります。
多分この先も、国交省と結託している様々な外郭団体は、こうやって「講習会」という名の下に、生息し続けるのでしょう・・・。
こう書くとどこからかお咎めがくるかもしれませんが、我々小市民の本音だから仕方ありません。
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まさき設計