ちょっと気になるコーヒータイム

風景とか建築とか、その他もろもろ・・
           Messages from Masaki Fukumoto

童話の里へ

2010年02月24日 23時13分01秒 | 建築的に
 (カテゴリーが建築的に?って単に仕事の話である。)

 仕事で大分県玖珠郡玖珠町へ飛ぶ。
別に飛ぶと言っても飛行機で行く訳ではなくて車なのだが、高速道路をそれこそ飛ぶように行く。

 インターではこの「赤鬼」が出迎えてくれる。
後ろは「大岩扇山」と言って切り株状の形をしており、これは周囲が急な岸壁で囲まれる台状の地形のことでメサと呼ばれ、近くには万年山(はねやま)など同じような形の山が取りまいている。

 大分県玖珠町は「童話の里」と呼ばれ、昭和25年より「童話祭」を開催して昨年第60回を迎えている。来場者も5万5千人とまずまずの賑わいのようだ。「童話」についてはまだ何も勉強出来てないが、歴史好きの僕としては、天然の要害、角牟礼城址を見てみたい。

 さすがに久住連山の足元にあり、最初に訪れた時は2月のはじめで、まだ遠くの山々の頂上付近は白く輝いていたが、今度のこの陽気で無くなりそうである。

僕は僕でこの冬はとうとう山行しなかったことを、思い出してしまったのだった。

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 まさき設計






小春日和

2010年02月12日 00時11分14秒 | これでもエッセイ?

 仕事やら何やらで煮詰まってくると、ちょっと一息入れたくなる。
僕の事務所のそばには川があり、晴れているとこういった感じ。
見るからに「田舎」ですね・・。



で、堤防道路の土手には水仙が咲いていて、



水の中では沢山のカモの親子が、気持ち良く遊んでいたりするのだ。



僕はしばらくのんびりと眺め、いかにも何かを悟ったフリをして、帰途につくのであった。

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 まさき設計


梅は凛と

2010年02月04日 11時40分57秒 | これでもエッセイ?
 現場へ行ってみると梅の花が咲いていた。
そう、節分の豆まきも終わり、節気は立春である。

 松浦市ではこの1月に市長選挙が行われたが、友人同士がしこりを残すような、後味の悪い選挙であった。
勝った側は勝ち誇り、負けた側は自棄になる、地域にとってはおおよそプラスにはならない戦いであったように思う。

 建築や土木といった公共事業は、古くからその行為そのものが政治に利用され、権力のある側が常に優位を保つのだが、それは「政・官」とそれに巣くう「民」である。権力のあるところに金が集まり、その金がまた権力を生み出していくのである。

 僕が考える建築行為というものは、知的「文化」であり、政治や権力といったものとは無縁な、崇高な世界で行われるものである。
青臭いことではあるが、僕も政治や行政の権力とは無縁なところで生きており、市の行政や議会には今さら何の期待も持っていない。「あいつは許さん!」とか「報復を受けた!」とか、まったく松浦市は哀れなものである。

 俗世を嘲笑うかの如く梅の花が咲く。

やや下向きに咲く梅の花が、愚かな人々を、哀れみを持って見守っているようで、人間は遠く梅の花には叶わないと思うのであった。
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 まさき設計