ちょっと気になるコーヒータイム

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伊勢神宮へ 神巡り旅第10項(4)

2017年06月11日 12時21分38秒 | 神めぐり旅

京都より車を飛ばし、備中松山城を目指す。

この城は、昭和初期に撮影されたこの城の写真の印象が強く残っていて、どうしても見たかった城である。

最近は「天空の城」ブームで但馬の「竹田城」と並び称されることも多いが、国内の山城ではこの城の標高が最も高い。

また、何と言っても天守が現存(大修理)しているのである。

 

シャトルバスの駐車場より奥の歩道から取り付く。

しばらく進むと通信手段のための「中太鼓丸」の石垣が見えてくる。(画像)

さらに進むと二の丸近くの「臥牛山」の急傾斜の岩山に聳える石垣が見えてくる。

そしてその岩山を巧みに利用した大手門付近の石垣がこれである。

往時の完全な姿を見てみたいものだ。

二の丸前の坂。

そして二の丸に辿り着く。

本丸から見た天守。

 岩山の頂部に石垣を築いて天守が建っているのが良く判る。

これより天守内部。

10人も入れば窮屈な感じのする、こぢんまりとした「武者走り」。

姫路城などの巨大な武者走りと比較して欲しい。

籠城時に城主の食事の用意や暖を取ったとされる1層目の「囲炉裡」。

二層目。この天守は二層二階なので、すぐに豪快な小屋組が現れる。

そして以前見たことがある昭和初期に撮影された写真が飾ってあった。1600年代に築造されたままの姿である。

まさしく「兵どもが夢のあと」である。

裏手にある「二重櫓」。江戸期のもので現存しており、天守や土塀などと共に国の重要文化財に指定されている。

 

そして今回の旅のもう一つの目的地、「倉敷」である。

まず、「大原美術館」。

倉敷は二度目なのだが、以前来たときは時間が無くて入れなかったのである。

倉敷の実業家「大原孫三郎」により設立、開館された美術館で、詳細は省略するが、洋画、日本画、彫刻など、世界の名品と呼ばれる作品の、それも作品数の多さにも圧倒される。

援助を受けた洋画家、児島虎次郎が三度にわたり渡欧した時収集したものだが、さすがに一級品ばかりである。

別館前の広場には、「ロダン」や「イサム・ノグチ」、「ムーア」などの彫刻が惜しげもなく置かれている。

中国地方を旅する機会があれば、是非足を運んで欲しい。

そして倉敷と言えば「美観地区」である。

見慣れたと言えば、テレビの影響かも知れないが、雨の夜など今にも「辻斬り」がありそうな佇まいである。

美観地区は江戸期の建物から明治、大正期の和洋の建物が混在して独特な景観を創り上げており、大戦時空襲を受けなかったことでも保存状態がきわめて美しい。

名の通り、「倉」の敷地である。

大原美術館そばの喫茶店「エル・グレコ」、これも由来は省略するが、この「ツタ」は特筆ものであろう。

色々と収穫の多かった旅も終わり、明日は一路九州を目指し、帰路につく。

                mm

撮影:Nikon  p7000

 

 


伊勢神宮へ 神巡り旅第10項(3)

2017年06月10日 15時39分49秒 | 神めぐり旅

 

3日目。「内宮」の日である。

朝から志摩のホテルを出て「神宮内宮」を目指す。

この宇治橋鳥居より先は「神域」である。

鳥居をくぐり、宇治橋を渡る。

五十鈴川の水上側には、大雨の時に流木などから橋脚を護るための柱が数本建てられており、

水は当然すごく透き通っていて、清々しい気持ちになる。

宇治橋を渡りきるとそこにも鳥居があり、そこから少し進むと「火除橋」を渡る。

前方に「一の鳥居」が見えている。

「手水舎」。

「五十鈴川御手洗場」。

「二の鳥居」。

「正殿」へ行く前に「風日祈宮」(かざひのみのみや)へ。

宮前に掛かる「風日祈宮橋」を渡る。

「風日祈宮」。

風の神を祀り、ここも「神風」の神様である。

「神楽殿」、「御酒殿」(みさかどの)などの建物群。

この広場を過ぎると、いよいよ「御正宮」(ごしょうぐう)。

「神宮」(正式には伊勢神宮とは言わない)についての説明は無用であろう。

「天照大御神」を祭神とし、全国の神社の頂点にある「神社」である。

よって「大社」や「小社」などの「近代社格制度」でも最上位にあるため社格は不要とされた。

別宮の「荒祭宮」(あらまつりのみや)。

御厩(みうまや)の白馬。

「子安神社」と「大山祇神社」(おおやまつみじんじゃ)。

このあと、再び宇治橋を渡って「神宮」への参拝が終了となる。

近くにある「猿田彦神社」へも足を延ばす。

「本殿」。

「猿田彦神社」は旧社格では「無格社」(社格が小さいのではない)で別表神社。

祭神は「猿田彦大神」と「太田命」で、子孫である太田命は、神宮内宮を創建したとされる皇女「倭姫命」(やまとひめのみこと)に五十鈴川の現在の神宮の地を献上した、とされている。

現在では「開運」・「交通安全」・「方位除」等の神様として祀られている。

これで帰りの「交通安全」は大丈夫であろう。

境内には「さざれ石」や「たから石」などもあった。

 

個人的な飲み会があったので、本日は京都にて一泊する。

                mm

撮影:Nikon  p7000

 

 

 

 


伊勢神宮へ 神巡り旅第10項(2)

2017年06月07日 00時53分56秒 | 神めぐり旅

今日は姫路より「伊勢神宮外宮」を目指す。

到着後、外宮北側の駐車場側から神域へ向かう。

画像は、「火除橋」(ひよけばし)。

しばらく進むと「北御門鳥居」が見えてくる。ここから先は「神域」である。

突き当たりは表参道である。次第に参拝する人が増えてくる。

表参道の突き当たり右手にあるのが「御正殿」(ごしょうでん)である。

拝殿の鳥居より先は「撮影禁止」なので、この辺りまで。

「外宮」は「豊受大神宮」(とようけだいじんぐう)といい、祭神は「豊受大御神」(とようけのおおみかみ)である。

「天照大御神」(あまてらすおおみかみ、「天照皇大神」とは書かれていない)の食事を司る「御饌都神」(みけつかみ)として鎮座されており、毎日朝夕、天照大御神の神饌をたてまつるお祭りが、ご鎮座以来絶えることなく行われている。

すごいことである。

続いて別宮の「多賀宮」(たかのみや)へ向かうが、石段のこの人の列には参った。

「多賀宮」。豊受大御神の荒御魂(あらみたま)を祀る。

続いて「風宮」(かぜのみや)、日本の「神風」の「神様」でもある。

同じく「土宮」(つちのみや)、土地の神である。

続く「下御井神社」にお参りをして、「一の鳥居」側へ向かう。

伊勢神宮のさらにすごいところは、これらの「別宮」もすべて20年に一度の「式年遷宮」が行われていることであろう。

「二の鳥居」を過ぎ、「一の鳥居」である。

すぐ脇にある「勾玉池」の「奉納舞台」。

仲秋の名月には「神宮観月会」が開催されている。

そして「表参道火除橋」を渡ると「外宮参拝」を終える。

 明日は「内宮参拝」である。

                mm

撮影:Nikon  p7000


伊勢神宮へ 神巡り旅第10項(1)

2017年06月06日 17時02分08秒 | 神めぐり旅

人生の節目として、伊勢神宮へ向かう。今回も移動手段は車である。

 

初日は九州自動車道より山陽自動車道へ乗り、姫路市まで走る。

夕暮れも迫る中、「姫路城」へ。

ちょうど「姫路お城まつり」が開催されており、城の前でパレードが行われていた。

巨大な石垣と勇壮な大手門。

残念ながら時間切れで、入場できず「菱の門」前で引き返す。

夕陽に染まる?内堀。

内堀と「千姫ぼたん園」前の石垣。

明日は「伊勢神宮外宮」である。

                mm

撮影:Nikon  p7000