ちょっと気になるコーヒータイム

風景とか建築とか、その他もろもろ・・
           Messages from Masaki Fukumoto

白銀の普賢岳(2)

2012年02月27日 12時00分12秒 | そして遊ぶ

(画像は普賢岳への途中での霧氷)

 

白銀の普賢岳(1)より

 国見岳を降りる時は用心しなければならない。急斜面の上に岩場であり、さらに凍っているのである。
両手両足を使って、時には鎖を持ちながらそろりそろりと降りる。

ここから普賢岳へ登るまでの鞍部までは、かなり下がる。道を間違ったのではないかと不安になるくらい
降りる。高度では100メートルくらいなのだが、延々と降りるような気がする。
ようやく紅葉茶屋の別れまで来ると、いよいよ次の目的地普賢岳への登頂開始である。

(紅葉茶屋にある道標)

ここからの登りは比較的登りやすい。
ただ、木々の霧氷はますますその付き方が大きくなり、路面も凍結している。アイゼンは必携であろう。

次第に大きくなる霧氷を楽しみながら高度をどんどん上げていき、またまた霧氷のトンネルを抜けると、
再建された普賢神社の祠のある山頂直下の広場へ出る。
そこから右手の登山道を僅かに上ると、そこが「普賢岳」(標高:1,359メートル)頂上である。

(普賢岳山頂付近にて)

山頂ではそこの岩にも霧氷が付いていて、なんとも言えない光景が広がっていた。
ここからは雄大な雲仙山系と、見下ろすと島原半島一帯の町々や有明海、その先の天草諸島や熊本
方面を望むことが出来る。
ガスっていたので、しばらく待ってようやく撮った「平成新山」(溶岩ドーム:標高:1,483メートル)の
威容。

(平成新山山頂全景、頂上のピークが僅かに見える)

紅葉茶屋まで降り、アザミ谷を通って駐車場へ向かう。
途中樹齢数百年のモミ林が疲れた身体に心地よい山歩きを促す。

かくして駐車場へ辿り着いたのだが、途中の展望広場からは、昔の大火砕流の後がはっきりと見て
とれるところもあり、霧氷だけでなくミヤマキリシマの名所でもあり紅葉の名所でもある雲仙山系であ
るが、自然の猛威を教えてくれるところでもあった。

 

余談であるが駐車場に着いたとき、老夫婦から声をかけられ、

「普賢岳に登って来らしたとですか?」
「はい。」
「どれくらいかかりました?」
「さあ、下りで1時間くらいですかね。でも今から登るのは無理ですよ。」
「でも登ったらどれくらいかかりますか?」
「さあ普賢岳にまっすぐ登ったら1時間半くらいでしょうか、でも今からは無理ですよ。」
「おとうさん、1時間半くらいだって」

などという会話が交わされたのだが、山を軽く見るのは厳禁である。
時刻はすでに午後の3時半。もし、あの老夫婦があのまま登っていったら確実に遭難するであろう。
冬山で十分な装備が無くて日が暮れ遭難、これは「死」を意味する。たとえ十分な装備があっても
遭難することがあるわけで、自然の猛威の前では人間は無力と化す。山は甘くはないのである。

でも、楽しかった~~♫

                     mm
 まさき設計

 

 


白銀の普賢岳(1)

2012年02月27日 11時12分35秒 | そして遊ぶ

(画像は国見岳への尾根から見た平成新山)

 
 2月26日、我々は一路雲仙普賢岳を目差した。天気予報は曇り一時晴れ。
小浜よりR57を駆け上り、仁田峠循環道路に入ってグングン高度を上げる。
標高約1,000メートルの駐車場に着き、車から出ると皆で「寒い!寒い!」
そこはロープウエイ基地でもあり、軽装ないでたちの観光客が大勢いるのだが、我々はそんなヤワ
ではなく、剛健な「山男」となって観光客とは別れて登山道へと入っていくのであった。

(駐車場近くの登山道より見上げた妙見岳方面)

普段のゆるんだ生身にむち打って妙見神社までの急登を登りきると、鳥居が迎えてくれる。
本日の登山の安全を祈願して手を合わせ、最初の目的地である「国見岳」を目差す。

一旦鞍部に降り、それから再び登り始める。
あたりは下界では予想も出来ない一面白銀の世界となり、久し振りの「山」の感覚に酔いしれる。
迎え撃つ国見岳の直登の壁が見えてきた。

(手前の国見岳のそそり立つ斜面と遠くに普賢岳)

国見岳の最後の坂というより岩壁に近い上り坂は、なかなかスリルがあるが登るスピード
も落ちるので、それほど辛くはない。

鎖場のある岩壁をよじ登りながら、霧氷のトンネルを通り、最後の岩場を抜けると、ひょっこり
国見岳の頂上に出る。

(国見岳山頂より、妙見岳を振り返る)

最初の目的地、「国見岳」(標高:1,347メートル)山頂だ。振り返った妙見岳は、霧氷で真っ白!
ここで昼食タイムとなり、昼食後にコンロで湯を沸かし、熱いコーヒーを飲んで次の目的地である
「普賢岳」を目差す。

白銀の普賢岳(2)につづく

                     mm
 まさき設計

 




 

 

 


松浦市東部交流センターを使う

2012年02月16日 01時07分18秒 | 建築的に

(画像は長崎新聞より)

先日、新しい松浦市文化協会合併記念式典が、設計した「松浦市東部交流センター」で開催されました。
関係者の皆さん、お疲れさまでした。また、来賓の方々や見に来て下さった市民の皆様、有り難うございました。

記念アトラクションで色々な団体の演舞があったのですが、このようにステージをフル稼働で使ったのは初めてで、個人的には施設利用のやや試験的な目的もあった訳ですね。

ステージ自体が広くないのは、敷地の制約もあってどうにも仕方の無いことなのですが、出演者は、楽屋が1室、他に和室が8帖6帖続き間で1部屋、研修室が2室あるのですが、研修室はステージから遠いので、行ったり来たりが大変だったようです。
また、15分刻みの出番交代なので、アトラクションの時のステージ裏の楽屋付近はごったがえし・・・。
ま、8団体ですから多分100人くらいの人が一度にうじゃうじゃわらわらと・・・。
でも、出演者の皆さんが助け合って出演用意をして頂いたので、何とかなるようになったようです。

技術的な面では、施設自体が少し立派な地区公民館といった位置付けなので、これ以上専門性の高い音楽グループなどのステージはちょっと無理かも。でも、音響機器の音はまあ良かったような?

また、車も31台の駐車場に全部で50台くらいは詰め込んだと思いますが、もうこれ以上は他に何処か借りないと無理のようです。

感想としては、会議利用はともかくとして、ホールについては今回の式典程度、入場者も200人程度のイベントがちょうどいい感じで、これ以上の規模のイベントはちょっと難しいと思います。

合併の推進を図るための施設なので、今後とも福島、鷹島の方々の積極的な利用を期待します。
                     mm
 まさき設計


大寒波との闘い

2012年02月04日 02時10分10秒 | 花と野菜

あ、いや、別に僕が闘っているわけではありません。

南国生まれの通称カポックは、寒くてもベランダで逞しく生きています。

この木、本当はシェフレラと言う。本物のカポックは、落葉高木であり、成長すると地上二十メートルほどにもなります。

頂き物だったかこの木だけはちょっと肌合いが違うので、事務所前の階段踊り場で注目を集めることがありません。おまけにこの雪と寒波。

ちょっと気の毒かもー・・・・。
                     mm
 まさき設計