鹿児島には往時二つの国があって、ひとつは薩摩ですが、もうひとつ大隅があります。
そこで大隅一の宮を目指すのですが、それは「神宮」の社号を持つ、「鹿児島神宮」です。
旧社格は「官幣大社」、主祭神は「天津日高彦穂穂出見尊」(アマツヒダカヒコホホデミノミコト)で、「山幸彦」として有名ですね。「霧島神宮」の祭神「ニニギノミコト」と「コノハナサクヤヒメ」の間に生まれた「御子」です。
「神宮」と言えば「伊勢神宮」のことですが、先に掲げた「霧島神宮」やこの「鹿子島神宮」は皇室の祖先を祀り、「明治神宮」や「平安神宮」は歴代の天皇を祀ってあります。そのため「神宮」とはごく一部の「社」に与えられた称号です。
ちなみに近郊の「宮崎神宮」(宮崎市)は、初代天皇「神武天皇」を祀ってあります。
~「宮」も皇室と関係が深い「社号」ですが、それ以外は「神社」、あるいは「大社」などと称号が付いています。あくまで一般論ですが・・。
画像は朱塗りの「一の鳥居」。形態は「明神造り」でまっすぐ参道が伸びています。
ところが突き当たりの「二の鳥居」は「神明造り」で、ちょっと違和感。
二つとも「皇室」の象徴である「菊のご紋」が見当たらないのですが、とりあえず参道を進みます。
神社でよく見かける「楠」の巨木が一対立っていますが、ご神木でしょうか。
対の御門神社の前の水路にかかる石橋は、太鼓橋になっています。
横から見るとこんな感じ。
ところでこの水路、地図を眺めていたらとてつもない水路でした。
市の北方、よく判りませんが、隼人町松永の新川発電所あたりで天降川から取水し、西の台地の裾を取り巻くように、延々と流れています。
いつの頃に出来たのか判りませんが、なんと隼人町東郷の、肥薩線が国道504号線を越える辺りでは、川の下をくぐっている!(と思います。)
ま、水路は各自調べて頂くことにして、石段を登ります。
石段を登って振り返ると、こんな風に見えます。
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撮影:Nikon P7000