ちょっと気になるコーヒータイム

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           Messages from Masaki Fukumoto

ふるさと

2006年08月12日 02時12分11秒 | 長崎県松浦市周辺のこと
 これは僕が生まれた実家にほど近い、夏の風景です。
見てのとおり、とっても自然が豊かな田舎の風景ですが、僕は大好きです。僕の子供時代には、この写真に写ってるような「野」(野原と呼べるほど広くはない)が、あちこちにもっと沢山ありました。

 上の写真、多分この「野」も昔はもっと広かったのだろうと思います。多分牛か山羊の放牧に使われるのだと思います。(羊の記憶はありません。山羊です。)
よく見ると右上の畑の岸際には、シュロの木が5本ほど生えているのですが、実家ではシュロの葉を細く裂いて、冬前に干し柿を吊したことを思い出しました。
昔は家の近くの木は、1本1本に生活の為の意味や価値があり、今考えると柿やいくり、びわや夏ミカンなど、果実のなる木がなんと多かったことか、そしてその果実の実るのを、何となく待っていた自分もいたのです。
学校の行き帰りでも、ヤマモ(正確には山桃)の木によじ登り、何時間も木の上でつまみ食いしたり。(行動はサルに近い・・・)

 下の写真はこの「野」に「山」、「ため池」の揃った遊びのための豪華3点セットです。
僕の子供時代には、こんなため池から流れる小川には、フナなどの小魚が手ですくえるほど沢山いて、山では今は禁止されている「ワナ」(もう忘れてしまったが、小鳥用)をかけたり、秘密の隠れ家を考え、そして野原で駆け回り、ヘビに驚く!という、今考えると本当の「黄金の時代」を過ごしたのだなと、あらためて感慨にふけったりしているのです。

「思いやり」の心がなかなか備わらない子供達が多いことと、こういった自然との関係の希薄さとが、何か関係しているような気がするのは僕だけ?

              mm