将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王(21)(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)に伊藤匠七段(21)が挑戦する第36期竜王戦七番勝負の第4局が10日午前9時、北海道小樽市の銀鱗荘で始まり、午後6時、伊藤七段が82手目を封じて1日目を終えた。
開幕3連勝の藤井竜王がタイトル3連覇を果たすか、カド番の伊藤七段が一矢報いるかという一番は、藤井竜王得意の角換わりとなり、非常に速いペースで指し手が進んだ。昼食休憩後、藤井竜王は2時間17分の大長考で▲8三歩と打ったが、伊藤七段がすぐ△同飛と取った。藤井竜王の飛車切りに対して、伊藤七段が1時間6分の長考をして封じた。
広瀬章人八段は、「互いの想定局面がぶつかった形だが、伊藤さんがより研究の深いところに誘導したようだ。封じ手の局面はすでに最終盤と言える」と話した。
伊藤匠七段が一矢を報いそうな気配ですが、大長考の藤井竜王がAI越えの読みがあるのか見物です。
将棋の第36期竜王戦7番勝負第4局は10、11日両日、北海道小樽市の銀鱗荘で指され、藤井聡太竜王(21)=名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=が129手で挑戦者・伊藤匠七段(21)を下し、4勝0敗のストレートで同棋戦3連覇を果たした。