ドコモグループ、KDDI、ソフトバンクの大手通信キャリアの採用大学ランキングは
1990年代以降、携帯電話が爆発的に普及。2010年代にはスマートフォンが拡大し、その波に乗ってドコモグループ、KDDI、ソフトバンクの大手通信キャリア3社は業績を伸ばしてきた。
だが菅義偉政権になり、日本の携帯電話料金が海外諸国と比べて高過ぎるとして大手通信キャリアに値下げ圧力がかかるなど、状況は一変した。
主力の通信事業では利益を確保しにくい環境にあるため、各社とも通信以外の金融やDX(デジタルトランスフォーメーション)などの事業を強化。コスト削減も実行した結果、2022年度決算では各社増収増益となった。
そんな大手通信キャリア3社の21年「採用大学」ランキングでは、ドコモグループ(同年はNTTドコモ単体)が1位早稲田大学、2位慶應義塾大学、3位同志社大学となった。KDDIは1位早稲田大学、2位上智大学、3位慶應義塾大学。ソフトバンクが1位早稲田大学、2位慶應義塾大学、3位東京大学だった。
22年度はドコモグループが1位の早稲田大学と2位の慶應義塾大学は不動で、前年6位だった明治大学が3位に浮上。KDDIは1位早稲田大学、2位上智大学、3位慶應義塾大学でいずれも不動だった。ソフトバンクは1位と2位が入れ替わって慶應義塾大学、早稲田大学の順となり、3位の東京大学は不動だった。
ランキング全体を見渡すと、各社で早慶が強いことがわかる。また、ドコモグループとKDDIはトップ3を難関私立大が占めている。