『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

『意欲の低『『』が老化で一番怖い“しょぼくれ老人”になりたくなければ肉を食べろ

2023-07-12 07:56:06 | 日記
20代、30代の人がスキーで転倒して足を骨折し、病院のベッドで1カ月寝たきりの生活をしたとしても、退院すればまもなく普通に歩くことができるようになります。でも70代ともなれば、そうはいきません。
たとえば、その後寝たきりの生活が続くことにでもなれば、筋力は低下し、骨折が治ったあとも「立つ」「歩く」といった日常生活に必要な動作に支障を来すようになり、介護が必要になるリスクが高くなってしまいます。
このように、「ロコモ(ロコモティブシンドローム=運動器症候群の略称)」が目立ってくるのも70代からです。
70代というのは、体を動かしたり、頭を使ったりしないといけません。しかしその一方で、多くの人は70歳前後で仕事からリタイアします。仕事をやめてしまうと、これといって体を動かしたり、頭を使ったりする理由がなくなってしまいます。
つまり、この時期からは、本人が意図的に脳を使おう、体を動かそうと習慣化しないといけないのです。そうしないと脳機能も運動機能も使い続けることはできず、あっという間に要介護になってしまうリスクがあります。
このようなことは多くの高齢者自身がわかっていることではありますが、実際に「使い続ける」ことを実践できる人はそう多くありません。
なぜなら頭では理解していても、70代になってくると「意欲の低下」が進み、活動レベルが低下してくるからです。そしてじつは、この「意欲の低下」こそ、老化で一番怖いことなのです。どんなに脳機能を使おう、体を動かそうと思っても、意欲がついてこないから、何ごとにもやる気が湧かず、興味が持てなくなります。そのため人に会うのもおっくうになり、出不精になる傾向も出てきます。
こういった「意欲の低下」が顕著になってくるのが、70代といえます。
「意欲の低下」は、脳の前頭葉の老化と、男性ホルモンの減少が主な原因となって引き起こされます。
まだまだ日本人は肉不足である
「意欲の低下」を防ぐためにできる手軽な方法としておすすめしたいのは、「肉を食べる」という方法です。
高齢になると、肉を控えた野菜中心の食事が体にいいと考える人も多く、現役時代と比べ、かなりあっさりとした食事を毎日摂るようになるようです。しかしそれは間違いです。粗食がいいと信じる高齢者が多いためか、じつは70歳以上の日本人の5人に1人が、タンパク質不足だといわれています。
日本人の食生活が欧米化してきたといわれますが、それでも一日当たり100gほどしか肉を食べていません。一方、アメリカ人は300gほど食べています。アメリカ人ほど食べろとは言いませんが、まだまだ日本人は肉が不足しているのです。そしてその傾向は、高齢者ほど強くなります。
年をとると意欲レベルが低下してくる理由はいくつかありますが、その一つが、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの減少です。セロトニンは別名「幸せホルモン」ともいわれ、人に幸福感をもたらすものです。何気ない瞬間に「ああ、幸せだなあ」と感じることがありますが、そのような感情をもたらす物質です。
肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける
このセロトニンは年齢とともに次第に減少していくので、高齢になればなるほど意欲も低下し、うつ病になる人も増えるのです。
しかし、高齢化によるセロトニンの減少には、生活習慣を改善することで対抗することができます。
その最たるものが、肉を食べることです。セロトニンの材料となるのはトリプトファンというアミノ酸ですが、それが多く含まれているのが肉なのです。肉を積極的に摂ることで、セロトニンの生成が促進され、意欲低下の抑止に働きます。
また肉には、男性ホルモンの原料になるコレステロールもたくさん含まれています。
つまり、肉を食べてトリプトファンとコレステロールをたくさん摂ることは、セロトニンと男性ホルモンの生成を促進し、人の「意欲」を高めます。活動レベルを維持するのにたいへん効果的なのです。
























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