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「ミスター円」榊原氏、日銀政策変更現まで口先介入しても10%余りの下落か・・

2023-07-09 08:12:13 | 日記
「ミスター円」の異名を持つ榊原英資元財務官は6日、円相場について、日本と米国の金融政策の方向性の相違拡大を背景として、対ドルで昨年付けた約32年ぶりの安値を割り込む円安進行の可能性もあるとの見解を示した。
  榊原氏はインタビューで、日本銀行が超緩和的な金融政策を堅持する一方、米金融当局がインフレ抑制に向け利上げする状況で、円相場は現行水準から10%余りの下落もあり得ると語った。
7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は142.21円今後の行方は12日の6月米消費者物価指数(CPI)次第とも言える。との専門家の指摘もあった。
「恐らく来年、160円を割り込むことさえあるかもしれない」と榊原氏は指摘。対ドルで160円前後の水準では、日本の通貨当局は「円を強くするため介入したくなる可能性がある」と述べた。
  米国債相場下落を受けて、投資家の間では一段と利回りの高いドルを選好して円を売り、円をショートにする動きが復活している。
  円は今年、対ドルで9%下げてG10通貨の中で最低のパフォーマンスとなっており、日本の通貨当局は円下落のペースを落とすための口先介入を再開し、一層断固たる措置を取ると警告している。
昨年、円が対ドルで150円に下落すると正確に予測した榊原氏は、日銀が政策を引き締めるまで円安が続くと予想。日銀の政策変更は来年後半、マイナス金利とイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)政策の撤廃の形で行われることが想定される。
  榊原氏は、日本経済が予想されているように過熱するのであれば、「2024年の引き締めの可能性が高い」とした。
 日本政府・日銀は昨年9月、円が日銀会合を受けて145円90銭を付けた後、24年ぶりの円買い介入を実施。10月には152円に急速に近づいたことで、あらためて為替介入を行った。
昨年の円相場下支えのために費やされた資金は計9兆2000億円規模に上った。

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