WBCで高まった野球熱を冷ますかのように明るみになった山川穂高のスキャンダル。プロ野球界に蔓延る悪しき伝統を除かねば、野球人気は落ちていく一方だろう。 昨年に発覚した巨人・坂本勇人の中絶トラブルに続き、今度は西武の主砲による醜聞が明らかになった。球界はいつになったら気づくのか。プロ野球選手が「憧れの職業」でなくなる日が近づいている。 選手だけではない「原辰徳監督は、現役時代にホステスとの不倫が報じられました。その際も、球団広報はメディアに対して『よくあることなんだからいちいち報じるな』と適当な対応。『巨人軍は紳士たれ』とはよく言えたものだ。原監督は'06年に別の不倫に関して元暴力団員から脅迫を受け、1億円ともいわれるカネをゆすられた。グラウンド上では非情な采配が目立ちますが、脇の甘さは球界随一です。
故野村克也は、監督時代に「プロ野球選手には社会人としての教育が必要だ」とよく口にしていた。
野球一筋で学生時代を送り、そのままプロになって社会常識が育まれぬまま、チヤホヤされる選手が多すぎると嘆いたのだ。山川穂高の一件や昨年のスキャンダルラッシュを鑑みるに、この状況は今も大きく変わっていない。