これから日本の労働人口はますます減っていく。2022年の労働力人口は約6900万人だが、2030年には6500万人を割り込み、あらゆる業界で人手不足が深刻化するはずだ。
そうなると、コンビニやレストランの注文や会計はますますタッチパネルになって、対人サービスを受けられる機会は減っていくばかりだろう。
皮肉なのは、あらゆる企業が「サービス向上」を標榜しつつ「デジタル化」を進めていることだ。確かにデジタル化で便利になる側面もある。だが逆に、面倒なスマホ操作や融通の利かなさに不便さを感じる機会が増えていることも事実だ。
突如発表されたメガバンクによる振込手数料の大幅値上げ。今まで、預金をしてもろくな金利もつけなかったくせに、振り込みや引き出しでさんざん手数料をふんだくった挙げ句、いまさらネットが使えない客はいらないと切り捨てる。 「もう窓口には来ないでくれ」という銀行側の態度の裏に透けて見えるのは、「高齢者イジメ」とも言える仕打ちだ。
もし、やむを得ない事情でネットを使ってほしいのなら、手数料で促すのではなく、しっかりと会社が理由を説明すべきでしょうね。