世界的インフレは終わる気配はない。日本の消費者の多くは、一部大企業を除き、給与があまり上がらぬまま、慣れない値上げのしわ寄せを感じ始めている。
日本の消費者物価は昨年4月、ついに2%の上昇を達成。しかし、その原因は消費者の需要増ではなく、コロナ禍やウクライナでの戦争などの外的要因によるエネルギー高騰と円安、原材料価格の上昇だった。
今回のインフレは世界的なもので、各国が影響を受けている。ただ、何十年も値上がりを経験してこなかった日本では、国民への衝撃が今後、ひときわ大きい。日本では賃金が30年以上ほとんど変わってこなかった。
日米の金利差が拡大し、円安が急激に進行。輸入品の値段がぐっと上がり、インフレの大きな一因となってきている。
「日本の消費者はインフレを受け入れることに慣れていない」
「給与・支給される年金が同時に上がらない場合、悪いインフレの始まりとも言える」