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『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

❝中学受験、いよいよ首都決戦❞都立中高一貫校10校、出願倍率平均は6.02倍

2019-01-24 06:30:37 | 日記

都立中高一貫校の最終倍率が平均6.02倍と発表されました。いよいよ平成最後の中学受験も2/1首都圏決戦迄9日になりました。ここ迄くれば、ジタバタするよりインフルエンザ予防など必要です。さて、先日合格発表された灘中、高等部の学習塾通学アンケートでは回答者70人全員が塾に通った経験者である。しかも過半数近くが入学前に3年間も通っていた。2年間の人が25.7%、4~6年間が22.9%もいる。現実問題として、親が子供を進学塾に通わせられない貧困家庭の子供は、都立一貫校など6倍の競争を勝ち取る地頭の飛び抜けて良い子供以外は教育の機会を著しく失うと考えた方が自然です。

以下抜粋コピー

東京都教育委員会は2019年1月21日、2019年度(平成31年度)の東京都立中等教育学校および東京都立中学校の最終応募状況を発表した。都立中高一貫校10校の平均出願倍率は、前年度より0.1ポイント増の6.02倍。学校別では、白鴎高等学校附属の7.17倍がもっとも高かった。出願倍率は、一般枠募集の平均が6.02倍で、前年度の5.92倍から0.1ポイント上昇した。学校別の倍率は、高い順に白鴎高等学校附属7.17倍、両国高等学校附属6.77倍、三鷹中等教育6.74倍、小石川中等教育6.66倍、大泉高等学校附属6.41倍、桜修館中等教育6.10倍、南多摩中等教育5.68倍、武蔵高等学校附属4.94倍、富士高等学校附属4.77倍、立川国際中等教育4.68倍。

 前年より倍率が増加したのは、両国高等学校附属、三鷹中等教育、桜修館中等教育、南多摩中等教育、武蔵高等学校附属の5校であった。東京都立中高一貫校入試は、一般枠募集の検査を2019年2月3日、合格発表を2月9日に実施する。

都市圏の「中学受験ブーム」が日本を滅ぼしかねない2つの理由

1つは、首都圏における格差の再生産という問題です。近年では、無償化制度が実施されているとはいえ、受験して入る一貫教育校に「受かる」には塾通いをしなくてはなりません。このコストはバカにならないわけで、結果的に富裕層しか一貫校には入れないということになります。

そうなると親の世代の格差が子の世代に継承される、つまり「格差の再生産が起こるわけです。問題は、それが不公平なだけではありません。何らかの苦労をしてきて、その苦労のために上昇エネルギーがあったり苦労人への共感能力があったりする人材が社会の意思決定グループから疎外されてしまう、これが問題です。

2つ目は、エリート男子校の存在です。女子校はいいんです。アメリカでヒラリー・クリントンを輩出したウェルズリー大のように男女差別へのチャレンジャーを養成すればいいのですから。でも男子校というのはオワコンですダメです。某医大が「男子はコミュ力不足」と言ったのは、バカな話ではあるものの、笑えない話でもあるわけで、歪んだ思春期を幼いまま過ごさせた男子校カルチャーというのは、ダメダメだということを言い表していると思います。


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