この本は靖国神社の本質を捉えている箇所が気に入りました。靖国神社は創建1869年幕末志士の「英霊」を祀ることから始まり、英訳本では『Yasukuni War Shrine』『戦争神社』だそうです。こういった外国の認識の上でいくら安倍首相が『戦争神社』参拝後「平和や非戦の祈りを捧げる」と言ったところで受け入れられないでしょう。中国の日中国交回復に対しするレトリックは中国国民も日本国民も日本の軍部独裁者の被害者その象徴としてA級戦犯を仕立てた。これに自民党の歴代首相は密約で文書をかわさずに合意していた。ところが、A級戦犯が1978年合祀され中国が反発し出し、『外交カード』になってしまいました。多くの日本人にとってはさして意味のないA級戦犯が「共通の加害者」であるという前提で日中友好が進められてきたことを日本国民は知らされていなかったのです。だから、内政干渉だと日本国内では反発が起こってしまっているのです。日本人が良かれと思って『曖昧』としてきた事柄はすべて問題になっています。外交・取引は最低限きちんと文書をかわさなければ通用しない時代です。
以下コピー 爆発的な人気を呼んだ「日本の論点」が今年も登場する! ! 大前氏は毎朝4時に起きて世界中の新聞、TV、雑誌に書かれた情報を丹念に読み込む。その上で、表だけでなく裏に隠れた問題点に、鋭い角度かつ深い分析力で切り込むのだ。
「オリンピックバブル」「給与格差」「日産とソニー」「集団的自衛権」…
大前氏の分析は単なる時事問題の解説ではない。毎回、大前氏が渾身の力を注ぐプレジデント誌の人気連載が3時間で一挙に読める。