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>「理論物理と水墨画は同じ」

2007年11月10日 06時09分52秒 | 社会
[水墨画と理論物理が一緒かと聞かれたら、「一緒だ」と言い切りたい]とはスゴイ!!

>以下抜粋

>「理論物理と水墨画は同じ」
甲南大教授 
佐藤 文隆(さとう ふみたか)さん

五感で理解しがたい世界 切り口変えて描く
 現代物理学は、私たちの常識的な世界観を揺さぶってきた。今年100年を迎えるアインシュタイン(1879~1955)の相対性理論は、時間や空間が絶対的ではないことを示し、量子力学は、原因から結果が生じるという因果律に揺らぎをもたらした。そんな不可思議な世界像を、理論物理学者の佐藤文隆さんは「人の心をひきつける芸術や宗教と同じ」と言う。人間の体や脳の限界で見えてくる「非日常の世界」。その感触なのかも知れない。

 1938年、山形県生まれ。京都大理学部卒。京都大基礎物理研究所長、理学部長、日本物理学会長を務めた。現在、甲南大理工学部教授、京都大名誉教授、湯川記念財団理事長。著作は「アインシュタインが考えたこと」「ビッグバン」「科学と幸福」など幅広い。今年はアインシュタインが三つの重要論文を発表した「奇跡の年」から100年を記念した「世界物理年」で、講演に忙しい。 ノーベル賞候補に取りざたされることもある相対性理論・宇宙論の世界的な研究者だが、美や心の領域にも関心が強い。2002年の国際シンポジウム「科学とこころ」では、科学と芸術の共通性をこう語った。

 たとえば人形浄瑠璃の、実際の人間とはかけ離れたぎくしゃくしたしぐさ。非日常的で見慣れない動きが、奇妙なリアリティーを感じさせる。黒と白だけで描かれる水墨画は、現実とはほど遠い風景だが、その中には確かに世界がある
 人は、美しさとか崇高さにひかれ、エキゾチックなものにハッとする。さらに感じるだけでなく、表現するのが人の心の働き。そうした表現が芸術だったり、宗教だったりする。科学もそういう表現の一つ。水墨画と理論物理が一緒かと聞かれたら、「一緒だ」と言い切りたい

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