バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

成功する指導者とは…2013

2013-04-24 05:13:14 | やっぱりミニバス!
平成25年4月24日 水曜日
 
「成功する指導者とは…2013」
(“スポーツコーチング学”から一部抜粋編集)


成功する指導者は、競争の目的、選手を参加させるための目的、

そして、自分自身の個人的な目的の違いをよく知っている。

成功する指導者は、あらゆる試合に勝つように努める。

勝利を望めないとわかっていても、スポーツの規則に沿って、

選手を虐待せずに勝利することが競技の目的であることを理解している。

成功する指導者は、選手の身体的、精神的、社会的な成長を助ける。

さらに成功する指導者は、勝てるチームを持ち、

若者を楽しませ、選手の身体的、精神的、社会的成長を助けるという3つのすべての目的を達成する方法を見つけられるのである。

試合に勝つように努めることは大切であるが、

それがスポーツをすることの最も重要な目的ではないということを覚えて欲しい。

試合に勝つということは、短期的目的である。

一方、選手の身体的、精神的、社会的成長ということが長期的目的である。

短期的目的を、指導者自身の目的の中心に置くと、“選手の幸福実現”という長期的目的を容易に見失ってしまう。

世の中は色々言うが、勝利、もしくは勝つだけの努力が、選手の幸福に勝ることはない。

スポーツを楽しみ、成績を上げる努力をし、まちがいから進んで学び、

ほめ言葉と前向きの批判のいずれからでも成長できるような若者をスポーツは育てる

…ということを、指導者は心の根っこに置かなければならない。

確かに勝利を追求することは楽しいことである。

しかし、そのためだけの指導は適切な指導とは言えない。

適切な指導とは何か?…指導者は常に考えなければならない。

適切な指導により、責任感のある、他人を認め受け入れられることができ、

そして自分自身を、卑屈になることなく、また傲慢になることなく、

今ある自分を受け入れて、向上させようとする人間になれる。

それがスポーツであり、スポーツ指導者の務めであり、

そういう指導者が成功する指導者であると言えるのではないだろうか。