バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

指導者だから…2013

2013-04-17 06:59:47 | やっぱりミニバス!
平成25年4月17日 水曜日
 
「指導者だから…2013」


選手にとって指導者の影響は本当に大きなものです。

特にミニバスでは、子供達は指導者であるコーチの考え方やバスケに臨む姿勢を鏡のようにその心に写し込みます。

子供達のバスケノートを読むと…そのことを心から感じます。

ですから、指導者であるコーチの影響の大きさを知り…その責任の大きさを自覚します。

私は自分なりに、指導者として吸収できるものを吸収してきたつもりですが、

その度に…バスケという競技が持つ奥深さを実感しています。

それを知るほど、指導することの難しさを知っていきます。

何を、どこまで、どのように…週二日という限られた時間で、

すべての子供達に、バスケに対する想いを、やる気を育くみ、

個人スキルのアップとチームスキルのアップをさせていかなくてはならないのです。

そのために、従来の練習メニューでスキルアップをしながら、スキルをアップさせる複合した練習メニューを創造し…

それが一連のバスケの試合の流れのようにシナリオとして成り立っていなければ、個人スキルと同時にチームのスキルをアップさせることはできません。

そこまでするのは…、勝ちを狙いませんが、勝つことをあきらめない心を持って試合に臨むために必要だからです。

そのような試合を子供達自身ができると思えれば…

子供達は、バスケに対する熱い気持ちを持つことができるのです。

それが、バスケをする人達の底辺の拡充に繋がる…小さな地域レベルの小さな活動ですが、

それが重なったら大きな花を咲かすことにも繋がると思っています。

練習メニューを創造する上で大事なことは、

子供達の能力や個性は異なりますから、それらを引き出す指導方法は千差万別です。

重要なことは、その選択肢を指導者は多く持つことだと思っています。

ひとつの練習方法を知り、それを行う際には…

子供達のスキルが、その練習によってアップしているか?

しっかりと確認して…練習メニューを修正するか、

さらに次のステップに上げるために、練習内容を充実させていくことです。

例えば、試合のシチュエーションで、シュートを打つか否かを判断する練習で、一本のシュートが決まったとしても…

その過程と判断に課題があるならば、

その課題を改善するためのシュート練習を創造する智恵を出すために、指導者は学ばなければならないのです。

一方で、シュートが外れたとしても、シュートセレクションが正しく選択されていれば…選手の判断は正しく為されものとして、

指導者は、その選手を誉めながら…
シュートを外したことについては叱らないことが大事だと思います。

シュートセレクションを体得することと、シュート精度を上げることは…違う狙いの練習として行うべきなのです。

それが時として、当初の狙いからずれた指導をしている場合もあります。

選手は、その練習が何のための練習なのか混乱し、結局、無意味な練習になってしまうのです。

そのために選手が、練習の狙いをきちんと理解して、教えるべきプレーをやろうとしているかどうかを…見極めなければならないと思います。

指導者は、それを確認するために結果だけで評価することなく、その過程を評価する視点を持つことが大事です。

そのキーワードは…"WHY?" 
『何故?』理解出来ないのか

それは、選手に問いかける言葉ではなく…指導者自身に問いかける言葉なのです。

そのキーワードが、指導者自身が学ばなければならないことを自覚させる言葉なのです。