平成25年4月3日 土曜日
「スポーツとルールとケガ…2013」
スポーツには怪我はつきものです。
私は中学、高校はバレーボール、大学では硬式テニス、また仕事柄、ラグビーをやりました。
いずれも球技です。
といいつつ…水泳もできますが、走るだけという陸上競技は苦手というか、
とにかく、今まで競技を長期間できないような大きな怪我はありませんでした。
せいぜい軽い捻挫程度です。
ラグビーでは体型から⑧ロック…スクラムをサイドから支えるポジションでした。
それもタックル、モールなど体を張ってプレーしましたが。擦り傷程度、軽い脳震盪程度でした。
知ってる人の中では…タックルで顔面を強打して頬骨を陥没して手術で全治三ヶ月という方もいましたが、
とにかくです。
私が怪我をあまりしなかったのは、そのスポーツによっているところがあると思います。
バレーボールもテニスもネットを挟んで、相手と接触することはありません。
バレーボールの怪我というか故障で多いのは腰痛と膝、それと指の骨折でしょうか。
テニスでは…テニスエルボーといわれる肘の故障や、コート内を前後に走ったときのアキレス腱断裂もあります。
さて、私がバスケと出会って驚いたのは、ミニバスではなく…
中学以上、特に高校.大学の女子選手の膝…前十字靭帯の断裂の多さです。
この怪我は、治療するために全身麻酔による外科手術が必要で、
手術後も完全復活までにリハビリを我慢強く続けて…半年はかかるものです。
高校生にとってはその怪我のタイミングによれば、引退試合となる夏の総体に出られないこともあり得ます。
これは高校生にとっては精神的に非常にショックなことです。
うちの長女は、高校のときに前十字靭帯を断裂しました。
次女は高校では大きな怪我をしていませんが、
大学では、足首の疲労骨折…そして傷めた足首をかばいながらプレーして、
背骨の変形から腰痛になり、また足首の関節脱臼、肩の脱臼とボロボロの体でテーピングしてプレーしていました。
親としては、休養してしっかり治療して欲しかったのですが…、言っても、プレーを続けていました。
かたや息子は、中学時代から捻挫がクセになりテーピングでガチガチにしてプレーしていました。
大学では、テーピングが禁止でストレッチ系のトレーニングで捻挫癖を治し、
今では、ダンクも捻挫の恐怖心なくやりきっています。
また、一昨年の大学リーグ戦の試合でジャンプして左肘から床に激突し、左肘が前方に飛び出すほどの脱臼をしました。
とにかく怪我は、肉体的にプレーが出来ない状態を引き起こすとともに、プレーヤーに精神的な大きなショックを与えます。
私が思うに、バスケほど人間工学的に反した動きを要求するスポーツはないでしょう。
そこには、バスケというスポーツの基本となるルール自体に原因があると思うのです。
『ボールを持って動いてはならない』
『ボールをレシーブしたら二歩で止まる』
(二歩まで動ける~ではありません)
『ルーズボールをマイボールにした方のチームボールになる』
『ゴールが地上から3メートル以上の高さにある』
これらのことから、いかなる場面で怪我をするのかというと、
・リバウンド動作で着地したとき
・レイアップシュートから着地したとき
・トップスピードから急ストップしたとき
・ドライブ、レイアップシュートの際に踏み込んだとき
・フェイク後に踏み込んだとき
・トランジションで切り返したとき
・ストップターンしたとき
・膝に乗られたとき
これらのことをみると…接触プレーではなく、非接触の単独プレーの場合が多いのです。
要は、そのルールによって、相手と同じコート内で互いに出し抜く動きを要求されるからです。
そして、女子選手は膝が内側に入りやすい傾向があるため、女子選手の前十字靭帯損傷率は、男子選手の2~8倍という高い確率なのです。
ネットを挟んでいない、相手と同じコート内でボールを奪いあい、
ボールを持って動いてはならない…というバスケは、スピード感あふれる面白い競技ですが、
女性にとっては…膝が内側に入る内股の、その体形的な特質から膝の前十字靭帯損傷を起こしやすいのです。
娘やそのチームメイトが膝から崩れ落ちた場面を数々見てきました。
そのたびに…『やったか!?』と心臓に冷や汗をかいてきました。
バスケというスポーツの特性上、仕方ないのでしょうが、
一方で…、スポーツ科学からはこれを予防するトレーニングがあるのです。
指導者は、その怪我の予防法を知識として熟知し、適正な、最新のスポーツ医学.科学トレーニングの基本的なところを身につけて、必要な強化を行うことができなければならないと思います。
「スポーツとルールとケガ…2013」
スポーツには怪我はつきものです。
私は中学、高校はバレーボール、大学では硬式テニス、また仕事柄、ラグビーをやりました。
いずれも球技です。
といいつつ…水泳もできますが、走るだけという陸上競技は苦手というか、
とにかく、今まで競技を長期間できないような大きな怪我はありませんでした。
せいぜい軽い捻挫程度です。
ラグビーでは体型から⑧ロック…スクラムをサイドから支えるポジションでした。
それもタックル、モールなど体を張ってプレーしましたが。擦り傷程度、軽い脳震盪程度でした。
知ってる人の中では…タックルで顔面を強打して頬骨を陥没して手術で全治三ヶ月という方もいましたが、
とにかくです。
私が怪我をあまりしなかったのは、そのスポーツによっているところがあると思います。
バレーボールもテニスもネットを挟んで、相手と接触することはありません。
バレーボールの怪我というか故障で多いのは腰痛と膝、それと指の骨折でしょうか。
テニスでは…テニスエルボーといわれる肘の故障や、コート内を前後に走ったときのアキレス腱断裂もあります。
さて、私がバスケと出会って驚いたのは、ミニバスではなく…
中学以上、特に高校.大学の女子選手の膝…前十字靭帯の断裂の多さです。
この怪我は、治療するために全身麻酔による外科手術が必要で、
手術後も完全復活までにリハビリを我慢強く続けて…半年はかかるものです。
高校生にとってはその怪我のタイミングによれば、引退試合となる夏の総体に出られないこともあり得ます。
これは高校生にとっては精神的に非常にショックなことです。
うちの長女は、高校のときに前十字靭帯を断裂しました。
次女は高校では大きな怪我をしていませんが、
大学では、足首の疲労骨折…そして傷めた足首をかばいながらプレーして、
背骨の変形から腰痛になり、また足首の関節脱臼、肩の脱臼とボロボロの体でテーピングしてプレーしていました。
親としては、休養してしっかり治療して欲しかったのですが…、言っても、プレーを続けていました。
かたや息子は、中学時代から捻挫がクセになりテーピングでガチガチにしてプレーしていました。
大学では、テーピングが禁止でストレッチ系のトレーニングで捻挫癖を治し、
今では、ダンクも捻挫の恐怖心なくやりきっています。
また、一昨年の大学リーグ戦の試合でジャンプして左肘から床に激突し、左肘が前方に飛び出すほどの脱臼をしました。
とにかく怪我は、肉体的にプレーが出来ない状態を引き起こすとともに、プレーヤーに精神的な大きなショックを与えます。
私が思うに、バスケほど人間工学的に反した動きを要求するスポーツはないでしょう。
そこには、バスケというスポーツの基本となるルール自体に原因があると思うのです。
『ボールを持って動いてはならない』
『ボールをレシーブしたら二歩で止まる』
(二歩まで動ける~ではありません)
『ルーズボールをマイボールにした方のチームボールになる』
『ゴールが地上から3メートル以上の高さにある』
これらのことから、いかなる場面で怪我をするのかというと、
・リバウンド動作で着地したとき
・レイアップシュートから着地したとき
・トップスピードから急ストップしたとき
・ドライブ、レイアップシュートの際に踏み込んだとき
・フェイク後に踏み込んだとき
・トランジションで切り返したとき
・ストップターンしたとき
・膝に乗られたとき
これらのことをみると…接触プレーではなく、非接触の単独プレーの場合が多いのです。
要は、そのルールによって、相手と同じコート内で互いに出し抜く動きを要求されるからです。
そして、女子選手は膝が内側に入りやすい傾向があるため、女子選手の前十字靭帯損傷率は、男子選手の2~8倍という高い確率なのです。
ネットを挟んでいない、相手と同じコート内でボールを奪いあい、
ボールを持って動いてはならない…というバスケは、スピード感あふれる面白い競技ですが、
女性にとっては…膝が内側に入る内股の、その体形的な特質から膝の前十字靭帯損傷を起こしやすいのです。
娘やそのチームメイトが膝から崩れ落ちた場面を数々見てきました。
そのたびに…『やったか!?』と心臓に冷や汗をかいてきました。
バスケというスポーツの特性上、仕方ないのでしょうが、
一方で…、スポーツ科学からはこれを予防するトレーニングがあるのです。
指導者は、その怪我の予防法を知識として熟知し、適正な、最新のスポーツ医学.科学トレーニングの基本的なところを身につけて、必要な強化を行うことができなければならないと思います。