バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

指導する者として…2013

2013-04-05 06:31:40 | やっぱりミニバス!
平成25年4月5日 金曜日
 
「指導する者として…2013」


私が日本バスケ協会の公認コーチの資格を取ろうと思ったのは、

権威を手にするためではなく、

子供達に正しい技術、考え方を指導する責任がコーチにはあると思ったからです。

私はバスケの経験がありませんので、バスケ教本を読み…

中学、高校チームやエンデバーで指導をされている先生方の指導方法、指導理念などを見聞させていただき、

また遠慮することなく、わからない所は先生方にお聞きして

実践し、反省しながらミニバスのコーチとして自分の形を創っていき、今もその繰り返しです。


そして思い至ったのは、そもそもミニバスを指導することとはどういうことで、

指導する上で、何を根っこに置くべきかを明らかにしなければならないということです。

特にミニバスでは、単にバスケの技術や、チームオフェンス・チームディフェンスを教えて、

試合に勝つチームを作ることが目的ではないと思います。


それは指導理念のさらに根っこにあるものです。

それがないと自己満足を得るために子供達を指導していることになり、

自分の主観という独りよがりだけで、心を育む大切な時期の子供達と接することは違うと思うのです。

これは、主観ということを否定するのではなく、

その主観は、指導する者が共有したものでなければならないと思うのです。


それは、とても重大なことなんだと、その重さを自覚したからです。

以前にも書きましたが、子供達の9才から12才までの四年間…

生まれてから12年の人生の4年間、

それは人生の3分の1という時間…

週末の二日間といえども子供達と接するのです。

『なんだ、たいした時間じゃないじゃん』

…と思われる方は、実際に、そのように接したことのない方が安易に考えているからだと思います。

この年頃の子供達は、大人の言葉に敏感です。

その言葉で、子供達の心は創られていきます。

それは間違いありません。


指導することが目的ではなく、

指導することは手段であって、


指導する際の言葉に全身全霊の想いを込めて、

人として、『慈・礼・義・誠・信』の心を育む種と、『自立し自律』するための種を植えること…

それがミニバスの指導を通じて、目指す目的だと、私は思います。

ですから、自分の信念は大事ですが、主観を押し付けることは間違いだと思います。


子供達が『自立し自律』するために必要な価値観の種を心に植えること

そのために子供達を指導するのに基礎となる知識は…

指導者の間で共通したもので、これを共有しなければならないのでしょう。

指導する者によって、指導する内容が違っていては、将来戸惑うのは子供達です。

正しい知識と正しい技術を共有して指導するのは、コーチとして絶対に必要で…

子供達を指導するミニバスのコーチは、ことさらに重要なことです。


書いているうちに、改めて、子供達を指導する者としての自分自身を見直すことができました。

また自分を練っていきたいと思います。