採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

鶏肉とマルメロの蒸し煮

2012-12-23 | +ふたりの日

10月初旬、長野方面に行った際にマルメロを買ってきました。

ジャムやコトニャータ(パート・ド・フリュイ。フルーツ製の羊羹みたいなもの)を作ることが多かったのですが、今回は、お料理(おかず)にしてみます。
イラン料理の本に、「鶏肉とマルメロの煮込み」というものがあり、何だか美味しそうで気になっていたのです。
 

foodoflife

『Food of Life (new edition)』。
ずっしり重たい本です。

鶏肉とマルメロ蒸し煮

作りたいのはこちら。
Quince Khoreshというそうです。
Khoreshというのは、蒸し煮みたいなもののようです。 


では作り方を。
(本の作り方に、今回作ってみて思ったことを付け加えて書いてあります。)

今回は、ほぼレシピ通りの量で作りました。(お肉は少なめ)


■■マルメロとお肉の蒸し煮Quince Khoresh
■材料
バター又は澄ましバター 大さじ6
タマネギ 大2個 皮を剥いて薄切り
煮込み用肉(ラム、仔牛、牛肉)又は骨・皮なしの鶏モモ肉 450グラム (骨付き鶏モモの場合は900g)5cm角程度に切る
(今回は鶏チューリップ肉?(骨付き)450gを使いましたが、骨付きだと確かにこれの2倍あってもよかった)
塩  小さじ1
挽きたて黒コショウ 小さじ1/2
ターメリック  小さじ1/2
シナモン 小さじ1/4
マルメロ 中3個(約900g) (※)肉のつけあわせとしてふさわしい量を考える。少なくてもなんとかなるが、多すぎると余ります 
グレープモラセス又はブラウンシュガー  125cc
ワインビネガー 60cc  (※)りんご酢を使いました
ライム果汁 60cc    (※)瓶入りレモン果汁を使いました
サフラン 小さじ1/2を 大さじ2のローズウォーターに溶かす
ひきわりエンドウ豆(イエロースプリットピー) 1/3 (※)ハトムギを使用。ハトムギの場合は予め浸水し8割方茹でておくとよい。 

■作り方
(1)厚手鍋に油大さじ3を入れ、肉、タマネギを炒める。肉の表面が色づいてきたら塩、コショウ、ターメリック、シナモンを入れ更に1分ほど炒める。

(2)水を750cc(鶏肉の場合は600cc)加え、フタをして弱火で、時々かきまぜながら煮込む。
煮込み用肉の場合は1時間15分。鶏肉の場合は30分。
(※)最終的にはあまり水分のない仕上がりになるので、水は最初やや少なめで後から足す方がよさそうです。 

(3)その間、マルメロの準備をする。
マルメロをよく洗う。
皮つきのまま、くし形もしくはサイの目に切り、芯は取り除く。

(4)大さじ3のバターをフライパンに入れ、中火にかける。
マルメロを投入し、時々ゆすりながら、15~20分、表面全体がこんがり色づくまでソテーする。これを肉の鍋に加える。
(※)マルメロを油で炒めるというのは初めてで、どうなることかと思いましたが、炒めていくうちにこんがり色づき、またサイズも一回り小さくなります。
今回はブロック状に切ったので、全ての面に焦げ目がつくように、時々なべをゆすってマルメロの向きを変えてみました。

(5)ブラウンシュガー、ライム果汁、酢、サフラン入りローズウォーター、豆を加え、30~45分、フタをして弱火で煮る。
(加熱時間は豆の煮え具合による)
(※)何しろ食べたことがないので味付けは迷いました。
お砂糖はだいぶ少なめにし、次にレモン汁を投入。もし酸味が足りず、レモンを足しては苦くなりすぎそううならば酢を入れる、という手順がよいようです。酢の味はきついため、レモン汁メインの方がよさそう。
マルメロの味にもよりますが、もし酸っぱすぎると感じたら砂糖を増やすとよいと思います。
(最終的に、以前作ったタンカンのビネガー漬けのあの酸味・甘みのバランスをイメージするとよさそう)

(6)味見をし、キャセロールに移してフタをして、食卓に出すまであたたかいオーブンで保温しておく。

(7)熱いうちに、サフランライスと一緒に供する。


何しろ食べたことのない料理なので、味付けの際すごく迷いましたが、なんとか出来上がり。

久々にレシピと首っ引きで料理したわ・・・・・・。
 

鶏肉とマルメロ蒸し煮

本とはチト違いますが、色合いは予想以上に似て出来上がったのでびっくり。
ターメリックとサフランが入るので、何だかとても黄色い仕上がりになるのです。

サフランを溶かしたローズウォーターもほんのり香ります。
なるほど~、という味です。


ハトムギは、ぷちぷちして食感に変化を与えてくれます。(実は今回煮えたり無かったのだけれど・・)
皮むきエンドウ豆だともうちょっとほっくりするのかな?
でもハトムギでも問題なさそうです。


マルメロ部分は、基本的にはお肉に添えるソースという位置づけ。
野菜や芋ではないので、マルメロばっかり沢山食べるという訳にはいきません(甘酸っぱいのでごはん代わりにモリモリとはいかない)。
写真で見るとおり、今回はお肉の比率が少なすぎました。
なのでマルメロの部分のみ冷凍しておいて、ソテーした鶏肉に添えたりして食べています。


■参考情報
(1)ギリシャ料理の 豚肉とマルメロの煮込み (salahiさんのブログ)
こちらはトマト入りです。
お肉とマルメロを合わせるというのはイランと一緒。共通の食文化なのかもしれません。

(2)ポメマルさんのマルメロ記事 お料理系 パート・ド・フリュイ  (ほかにもあります)

(3)楽子さんのマルメロ記事 その1 その2  (ほかにもあります)

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2 コメント

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「獅子ユズ」で・・・ (ずくなしはなこ)
2012-12-24 17:42:13
はじめまして。
「獅子ユズ」で検索をしてこのブログにたどりつきました。
マーマレード作りの参考にさせていただき、
ブログ記事にしました。

おもしろい試みをたくさんしていらっしゃいますね。
マルメロも当方信州ではなじみのものですが、
料理はしたことがありません。
これからもおじゃまさせてください。
返信する
はじめましてようこそ! (●ずくなしはなこさま~Fujika)
2012-12-25 11:45:37
はじめまして!
獅子柚子ママレード美味しそうに出来上がりましたね。
ご夫妻で一緒に作業されていて、羨ましいです。
信州は美味しいものが沢山ありますよね。
今後ともよろしくお願いします。
返信する

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