採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

南部せんべい

2005-08-01 | +お菓子・おやつ
最近南部煎餅と、そのみみにこっています。

しばらく前は、巖手屋(小松製菓)(業界最大手だとか)のものを買いました。
今回は、南部藩でなく青森の渋川せんべい店のもの。

結論から言うと、こうまで味が違うのか!と驚いた。

いわゆる基本の生地が全く違う。
巖手屋は「粉」を感じさせる。ぱきっと割れ、ぽりんぽりんとした噛み応え。
渋川せんべい店は、中に気泡が多く、さくさくとした歯ごたえ。巖手屋に比べると薄手の気がする。

南部せんべいに使う小麦粉は、アメリカ産・カナダ産・国産(北海道産、ナンブコムギなど)、数種類を混ぜるそうだ。その比率はメーカーによって、またせんべいの種類によって異なるとか。
重曹の比率、水の混ぜ方などなど、各材料・工程が味のちがいにつながるのだから、違って当然なわけですね。

ラインナップも異なり、総じて渋川せんべい店の方が油脂を使ったものに重点をおいているようである。「南部豆」や「厚焼き胡麻」は、巖手屋の方にも似た名称のものがあるが、食べてみてびっくり、こちらはどちらも油脂と砂糖の入った生地だった。
・・・いま確認してみると、渋川の方は、「厚焼」とつくものは、全て油脂入りのようだ。そして巖手屋には厚焼きとつくものはなかった。勘違いでした。

みみの味も微妙に違う気がする。
巖手屋は、プレッツェルに似て、表面を塩水か何かで仕上げてあるような風味がある。表面がつるっとして塩気を感じる。
渋川は、歯触りが、ぽりぽりとしたところと、たまに、がきっという位堅い部分がある。

せんべいのみみは、煎餅の副産物かと思ったら、最近はみみ人気のせいで、みみ製造専用の機械があったり、または煎餅の方を犠牲にしてもおいしいみみを作るため生地を特別に調整するメーカーもあるとか。
巖手屋・渋川の両者はどうなのかよく分からないが、渋川は、みみつき煎餅のみみと、袋詰めみみの味が大体一緒だったような気がする。巖手屋は、何となく、煎餅にくっついているみみとは違う味だったような気がする。みみの中にごまが練り込んであったけれど、生地にごまを練り込んだせんべいはなかった気がする。(今回買った中になかっただけかもしれないが)

参考資料:デーリー東北新聞社「せんべい物語」

■また買ってみたい物
(巖手屋)
・二度焼 (二度焼きのせいか、とっても軽い歯ごたえ)
・黒胡椒 (胡椒の味が、あとをひく)
・昔焼き ふるさと南部 (みみつきで、みみ好きにはうれしい)
・おばあちゃん(胡麻) (一番オーソドックスなごませんべい)

(渋川せんべい)
・よもぎせんべい (よもぎの風味が強く非常においしい。あんこと食べたらどうだろうか)
・そば牧歌 (そば茶の乗ったクッキー風薄焼き)
・煎餅のみみ (塩分控えめでおいしい。とてもかたい)


買ったものはじつはだいたい食べ終わってしまったので写真があまりありませんが・・・。



今回買った渋川せんべいのそば茶クッキー。そば茶がぷちぷちしていておいしかった




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