2013年の年末も、スモークサーモンを沢山作りました。
大量生産は、昨年に続いて2回目。
去年よりは要領よく作業が進みました。
■今後の課題
・来年は、塩分濃度11%、砂糖はその3分の1の3.6%でどうだろうか。
ソミュール液は10リットルで足りる感じ。
・オイル漬けすると身が痩せにくいような気がした。
味はほぼ同じか、やや塩味マイルドに感じるかもしれない。
スライスしたサーモンは、とてもテリテリした感じになる(ホテルでこうやるのが分かるような感じ)。
オイル漬けは必須ではない気がするが、万一塩味が濃すぎた場合には有効かも。
・そろそろ本格的に、木製のスモーカーを作るかな?
片付けやすいように組み立て式で出来るだろうか。
お父さんへ:設計してみませんか?
・真空パック機があるといいかも、との母の意見。今年中に買おうかと思っています。
おすすめ機種がありましたらアドバイスお願い致します。
■参考情報
木製などの自作スモーカー各種
みなさん本格的に作っているので、組み立て式のものはないようです。
■スモークサーモン 2013年のスケジュール
オイル漬けしなかったもの(12枚) | オイル漬けしたもの(4枚) | |
12/26 | サーモン到着 寒い部屋におき、毛布にくるんで冷やしておく。 |
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12/27 |
夜、ソミュール液作成(by母) |
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12/28 | 私は朝から実家に向けて移動。昼すぎに到着。 昼食後、しばし作戦会議。そして解体開始。 大きな漬け物袋にソミュール液を入れ、出来たものから漬けていく。 16:00前頃、解体終了(所要時間約3時間)。 (最初と最後のでは漬け時間に随分差があるってことになるが・・・・) ハラスは、ソミュール液を一部とりわけ、別の袋で漬けた。 解体終了後は、アラをゆでてほぐしたりなど。 夜、ソミュール液をかきまぜ、鮭の上下を置き換えたりしてみた。 |
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12/29 | (塩漬け約16時間) 朝起きてすぐ(8時前頃)、サーモンをチェック。 去年より随分固くしまっている様子。(昨年はぐにょん、としていた) 味見するとかなり塩辛いので塩抜きすることに決定。 ソミュール液を捨て、袋の中に新しい水を入れてシャワーの水をちょろちょろ出しながら塩抜き。 (塩抜き約1時間) 朝食後味見。シッポの先端で、あら、薄いかな、という程度。 よくゆすいでヌメリをとり、キッチンペーパーでふいてお盆に仮置き。 もう少し甘くてもいいかなと思ったので、ブランデーに三温糖を溶かして刷毛で塗ってみた。 トロ箱を一旦綺麗にし、ピチットシートでサンドするようにサーモンを配置。 (この時、ディルを挟んでもいいかも) |
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12/30 | (ピチット脱水約24時間) 朝からスモークする場所の準備およびスモーカーの作成(2台必要なのだが1台こわれていたため)。 昼前にピチットシートから外し、 皮に竹串を刺し、網にのせてスモーク開始(スモーカー2台。各6枚で12枚分)。 夜は網にのせたまま室内にとりこみ。 |
スモークの段取りが終わった昼頃、4枚分を白胡麻油に漬けはじめ。 (オイル漬け約10時間) 夜寝る前、オイルから取り出し、ピチットシートに挟んでおく。 (ピチット一晩) |
12/31 | スモーク二日目。 棒からぶら下げる方法でスモーク。 こうするとスモーカー1台で12枚。取り込んだ後も、室内で棒にぶら下げておいた。 |
空いた方のスモーカーでスモーク1日目。 |
1/1 | 出来上がったものから包んで、母がお友達に配ってきた。 | (この日はスモークしなかったような?) 塩漬け豚肉の塩抜き(by父) |
1/2 | 新年会にて試食。 | スモーク2日目。塩漬け豚肉も同時にスモーク。 |
~1/14 | 3枚持ち帰って冷凍しなかった1枚はちびちび食べて、食べ終わりました。この日までは味もかわらず美味しく頂けました。 |
■スモークサーモンのデータ
手法 | ソミュール法 | 参考:お刺身用〆サーモン | ||
参考レシピ | 2012年末作成 | 2013年末作成 | (乾塩法) | |
サーモン | 3kg | チリ産 大きめで脂のりのり 1匹約1.8キロ。 7.7kg 半身10枚 |
ノルウェー産 やや小ぶり。脂はチリ産よりは少なめ。 1匹約1.2キロ。 9.1kg 半身16枚 |
1kg |
塩 | 1kg (水の20%) |
500g (水の10%) |
1.2kg (水の12%) |
40g (鮭の4%) |
砂糖 | 300g (水の6%) |
150g (水の3%) |
300g (水の3%) (もう少し多くてもいいか?) |
20g (鮭の2%) |
その他・スパイス | ソミュール液用 黒粒胡椒 オイル漬け用に太白胡麻油 |
ソミュール液用にローレル、黒胡椒粒、タイム | ソミュール液用にローレル、黒胡椒粒 オイル漬け用に太白胡麻油 |
胡椒、ローリエ、ディルなど適宜 |
水 | 5リットル | 5リットル | 10リットル | ---- |
乾塩法の塩分濃度 (*1) |
---- | ---- | ---- | (40+20)/1000 =6% |
ソミュール法の塩分糖分濃度 (*2) |
(1000+300)/ (5000+1000+300) =20% |
(500+150)/(5000+500+150) =11% |
(1.2+0.3)/(10+1.2+0.3) =13% |
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下ごしらえ (*3) |
ピチット5時間 ↓ 塩漬け10時間 ↓ (塩抜きなし) ↓ 乾燥9-10時間 ↓ オイル漬け10時間 ↓ 乾燥10時間 |
塩漬け15時間 ↓ ゆすぎ洗い ↓ (塩抜きなし) ↓ ピチット20時間くらい |
塩漬け16時間 ↓ ゆすぎ洗い ↓ 塩抜き1時間弱 ↓ ピチット24時間 ↓ (一部のみオイル漬け約10時間) ↓ (オイル漬けしたものは再度ピチット一晩) |
塩漬け12時間 ↓ ゆすぎ洗い ↓ (塩抜きなし) ↓ 食べる (ゆすいだ後ピチットや昆布などで脱水しても可) |
燻製 | 15-30度 1日あたり10時間程度を5日間 (温度は初日ほど低め。最終日は温度高めで5-6時間) |
初日雨だったためスモークののりが悪く、3日ほどかけて燻製。 燻製後、吊して干したりした。 |
30度以下 1日あたり数時間を2日程度。 最初は煙を流しながら。 初日は鮭を網に水平にのせた。 2日目はヒモをつかってぶら下げてスモーク。こうするとスモーカー1台で12匹つるせる。 |
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レシピに関する補足 | ホテルのレシピ。 砂糖は果糖を使用。 鮭:ソミュール液 =1kg:1.7リットル |
鮭:ソミュール液の水の量 =1kg:0.6リットル (これでは足りない) |
鮭:ソミュール液の水の量=1kg:1.1リットル | 塩漬け12時間後、塩分がまだ溶け残っていることもあった |
出典 | 『燻製工房』 (平凡社) |
fleur de sel さんのレシピで2007年1月に初挑戦 | ||
10%のソミュール液はあれ?というくらい薄く感じた。 ソミュール液の量が圧倒的に足りず、鮭が密着して味がよく染みておらずよくなかった。干すことで、なんとか塩分濃度があがっていった。 |
ソミュール液は10リットルで十分足りた(鮭より多い水の量だとよさそう)。 12%のソミュール液は、かなり塩辛い。(煮溶かしたあと、蒸発した可能性もある) 鮭は途中塩辛いかと思ったが食べると丁度いいくらい。 甘さはあと少しあってもよかったか。 オイル漬けすると身が痩せにくいような気がした。味は同じか、やや塩味マイルドに感じるかもしれない。 |
(*1)乾塩法の塩分濃度: (砂糖+塩)/鮭 計算結果は小数点以下斬り捨て
(*2)ソミュール法の塩分濃度: (塩+砂糖)/(水+塩+砂糖) 計算結果は小数点以下斬り捨て
(*3)ゆすぎ洗いの後はキッチンペーパーなどで拭き取る