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採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

国立新美術館~貴婦人と一角獣展

2013-08-08 | +国内

7月中旬、六本木にある国立新美術館に行ってみました。
 

国立新美術館

正面側が全面硝子張りで曲面になっている、特徴的な建物です。
設計は黒川紀章氏(夫人は女優の若尾文子さん)で、美術館としては最後の作品だそうです。  

国立新美術館

巨大な逆円錐台形の柱?があり、そのふもとはカフェになっています。  

国立新美術館

窓からは、六本木にこんなに自然が?と思うほどの豊かな緑。
もとは東京大学生産技術研究所跡地だったそうです。
なるほど大学の敷地か・・。緑が豊かなのにも納得・・。  

国立新美術館

外にも席がありますが、この日は大変な蒸し暑さで、地下鉄駅から美術館に直行し、外には一歩も出ませんでした。
季節がいい頃に、また行きたいものです。 

国立新美術館

うねるガラスと逆さコーン。
この美術館は収蔵品を持たず、企画展を開催するスペースを提供しています。 

国立新美術館

この日見に行ったのはこちら。
「貴婦人と一角獣展」。
フランス、パリ近郊のクリュニー中世美術館の収蔵品ですが、展示室を改装中。
という訳で、1500年頃制作のタピスリー、6面セットで奇跡の来日です。 

 

「奇跡の初来日」「まさかの来日」などというフレーズを目にしました。
美術展に詳しいわけでは全くありませんが、確かに、中世美術、しかもタピスリーは珍しいような気がします。 

私は印象派絵画よりも中世美術の方が好きなので、是非とも見に行かねばと思っていました。
が、どんどん時間は過ぎていき、最終日前日。
元気をふりしぼって出かけてきました。

でも。
行ってよかった!見応えたっぷり! 

まず、タピスリー一枚一枚が大きい! 
こんなに大きなものだったとは知りませんでした。

そして「味覚」、「聴覚」、「視覚」、「嗅覚」、「触覚」、そして「我が唯一つの望み」、合計6枚が、円形(?)の展示室の壁面に、ずらっと一同に並べられているのです。
一枚ずつ、直線的に配置してあるのかと思ったら、一目で全部見渡せる贅沢な展示方法でした。
ぐるぐると、何周でも見て回れます。 
貴婦人の顔やドレス、一角獣のポーズが一つずつ違うこと、、千花模様や動物などなど、見るところが沢山ありました。
(すばらしさをうまく表現できませんが・・・)


もうひとつお得だったのは、音声ガイド。
あるとないでは情報量が違うので、海外の美術館などでもなるべく借りるようにしていますが、今回は嬉しいサプライズが。 
ナレーターが、メーテル(池田昌子氏)とシャア(池田秀一氏)だったのです。 
(私は999世代なので嬉しさひとしお)
池田昌子氏の声は大好きなのですが、アニメ等では滅多に聞けない気がします。
ナレーションひとつとっても、一流のプロの仕事は違うなあ、と思いました。


モチーフの寓意性などの解説の方に重点がおかれていて、工芸的な観点に関しては、解説は少なくちょっと物足りなかったです。
平織り織物の簡単な制作方法の説明と、制作風景の動画がありましたが、染色方法や素材(羊毛の紡ぎ方等)については解説なしでした。

タピスリーのところどころ、色が違うところをみるとかなりの修復作業があったと思われますが、それに関しても解説はなし。
大画面シアターがあったので、修復に関する番組(きっとフランスでは制作されたのではないかと思うのだけれど)を見たかったです。 


展覧会出口に「貴婦人と一角獣」関連グッズの販売が、そして地下一階にアートグッズのかなり広いショップがありました。
地下一階の方は、デザイン性の高い素敵な雑貨が沢山おいてあります(写真撮影不可で残念)。
お部屋片付け中の私は、見るだけにしておきました。
ひとつ、大判のコットンショールが欲しいなー、と思ったのだけれど、それは展覧会の室内がとても寒かったから(リネンカーディガンを羽織っていたけれど足りませんでした)。
見終わってしまえばそれほど寒い思いをすることもなく、必要ないものなので、ぐっと我慢しました。


ダンナサマへ:国立新美術館は綺麗なところですよ~。気候がよくなったら今度は一緒に行きましょうね。 



■参考情報
(1)wiki 貴婦人と一角獣

(2)wiki 国立新美術館
 

コメント (6)
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