7月中旬、六本木にある国立新美術館に行ってみました。
「奇跡の初来日」「まさかの来日」などというフレーズを目にしました。
美術展に詳しいわけでは全くありませんが、確かに、中世美術、しかもタピスリーは珍しいような気がします。
私は印象派絵画よりも中世美術の方が好きなので、是非とも見に行かねばと思っていました。
が、どんどん時間は過ぎていき、最終日前日。
元気をふりしぼって出かけてきました。
でも。
行ってよかった!見応えたっぷり!
まず、タピスリー一枚一枚が大きい!
こんなに大きなものだったとは知りませんでした。
そして「味覚」、「聴覚」、「視覚」、「嗅覚」、「触覚」、そして「我が唯一つの望み」、合計6枚が、円形(?)の展示室の壁面に、ずらっと一同に並べられているのです。
一枚ずつ、直線的に配置してあるのかと思ったら、一目で全部見渡せる贅沢な展示方法でした。
ぐるぐると、何周でも見て回れます。
貴婦人の顔やドレス、一角獣のポーズが一つずつ違うこと、、千花模様や動物などなど、見るところが沢山ありました。
(すばらしさをうまく表現できませんが・・・)
もうひとつお得だったのは、音声ガイド。
あるとないでは情報量が違うので、海外の美術館などでもなるべく借りるようにしていますが、今回は嬉しいサプライズが。
ナレーターが、メーテル(池田昌子氏)とシャア(池田秀一氏)だったのです。
(私は999世代なので嬉しさひとしお)
池田昌子氏の声は大好きなのですが、アニメ等では滅多に聞けない気がします。
ナレーションひとつとっても、一流のプロの仕事は違うなあ、と思いました。
モチーフの寓意性などの解説の方に重点がおかれていて、工芸的な観点に関しては、解説は少なくちょっと物足りなかったです。
平織り織物の簡単な制作方法の説明と、制作風景の動画がありましたが、染色方法や素材(羊毛の紡ぎ方等)については解説なしでした。
タピスリーのところどころ、色が違うところをみるとかなりの修復作業があったと思われますが、それに関しても解説はなし。
大画面シアターがあったので、修復に関する番組(きっとフランスでは制作されたのではないかと思うのだけれど)を見たかったです。
展覧会出口に「貴婦人と一角獣」関連グッズの販売が、そして地下一階にアートグッズのかなり広いショップがありました。
地下一階の方は、デザイン性の高い素敵な雑貨が沢山おいてあります(写真撮影不可で残念)。
お部屋片付け中の私は、見るだけにしておきました。
ひとつ、大判のコットンショールが欲しいなー、と思ったのだけれど、それは展覧会の室内がとても寒かったから(リネンカーディガンを羽織っていたけれど足りませんでした)。
見終わってしまえばそれほど寒い思いをすることもなく、必要ないものなので、ぐっと我慢しました。
ダンナサマへ:国立新美術館は綺麗なところですよ~。気候がよくなったら今度は一緒に行きましょうね。