実家の家庭菜園ではさつまいも(べにあづま)を毎年つくっています。干し芋にするのが主な目的です。
母は、私が干し柿づくりをするのと同様の愛情を注いで、とても丁寧に干し芋を作るのです。サツマイモは低温に弱いので、暖房の効いた部屋に、段ボールを2重にして置いてあげたり、泥を洗うときも、冷たい水では「かわいそうだわ~」とお湯を使ってあげたり・・・。
(そのかわり、干し柿の扱いは、(私に言わせると)やや冷たいです)
市販の干し芋は、干し芋専用のタマユタカという品種なのですが、わざわざその品種でなくても作れます。
ただし、ホクホクではだめで、ネットリしたお芋がよいです。
普通のベニアズマでも、秋に買って(収穫して)新聞紙に包んでおき、涼しいところに年末頃まで置いておくと、蒸かすと全体が透明な黄色のしっとりしたお芋になります。
かぼちゃを置いておきすぎると水っぽくなるのと同じ原理ではないかと思います。
スーパーにあるサツマイモは、出荷直前まで高温の倉庫で保存されているため、いつ購入しても収穫直後に近い、ホクホクの状態だと思います。
なので、秋に買って、干しものに適した12~1月まで、やや涼しいところに置いておくのをお勧めします。(実家は、暖房が効いた部屋でもかなり涼しい)
今年は実家のお芋がやや不作なので、ずっと気になっていたさつまいもを買ってみることにしました。
安納芋というお芋で、ネットリ系のとても甘いさつまいもだとか。
干し芋にするにはネットリ系が適しているのです。
(ポメマルさんのブログにネットリ蜜が出ているような安納芋(種子島蜜芋というブランドだとか)の焼き芋の写真があるので見てみて下さいね)
丸干し芋にしたかったため、Sサイズを10kg取り寄せてみました。
干し芋の作り方については、2007年1月のこちらの記事を見て下さい。
1月13日頃に干し始めたのだったかな。
表面がかなりよく乾いたので、1/20頃一旦ビニールに入れ(水分を平均化させる)、その後また表面がしっとり湿ってきたあと、再度乾かしました。
10kg、つまみ食いせずほとんど干したのに、出来上がりはこれだけ。

2009/1/25 安納芋の干し芋
うーん。20kg買えばよかったかも・・・。
ザル1枚分に収まってしまうとはさみしい・・・。
干し柿のしまい方と同様、キッチンペーパーとオーブンペーパーを重ねて箱に詰めてみました。
上に乗っている黄色い、スライスタイプの干し芋は実家のべにあずまです。

2009/1/25 干し芋2種
トースターで、角が少しコンガリするまで焼いて食べるとおいしいです。