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原油価格

2008-05-24 | 石油
原油価格の高騰が続いている。週末には135ドルで一旦はdipしているが、依然として高いレベルで、引き続きの上昇の気配を見せている。

週末のDipは連休を控えての様子見によるもの。ここ2週間というもの一本調子で上昇してきましたから、一旦は調整になるのは当然でしょう。
5月の最終月曜日はMemorial Day、戦没者追悼記念日ですから、アメリカは3連休というわけです。

余談ですが、アメリカの祝日は10日しかありません。これに比べると日本の17日というのは多い気がしますが、どんなもんでしょうか。
また、日本の祝日には戦没者に関するものはありません。靖国問題に深入りするつもりは毛頭ありませんが、やはり戦没者に追悼の意を表することは必要です。
もっとも、日本では戦没者といえば第二次世界大戦のときのみを思い浮かべますが、アメリカは毎年戦没者が増えて言っているのですから、こういう日があるのは当然かもしれません。

さて、100ドルを超えて原油が上昇していることについて、その要因については様々に言われています。

石油会社側の言い分では、原油高騰の要因は供給不足によるものではなく、市場の予想による。それは心理学的なもので、石油会社には心理学の責任はない、となります。

逆に政府側は、タイトな供給と世界的な需要の増大が原油高の背景にあり、マーケットの期待感によるのではない、としています。したがって、石油会社はもっと供給を増やす、具体的には原油の生産を引き上げるような行動をとるべき。そのためには、環境には配慮しつつも国内の探鉱を推し進めるべき、ということになります。

どちらが正しいかはよく分かりません。一つだけいえるのは、市場の参加者がこれからも原油は上がる、上がる理由があると思えば上昇を続けるということです。そして、石油市場参加者が今後も増えるのか、あるいはこの先は減っていくのかは他の市場、主には株式や債券、不動産などの市場と石油市場のどちらが魅力的に見えるか、によります。

しかしながら原油高の影響が実体経済にも大きく影響しているのですから、のんびりとはしていられません。
フォードはピックアップやSUVの売れ行きがまた一段と落ち込んでいる、といっています。もっともフォードの車が売れないのは、燃費の良い車を作ることが出来ない彼らの技術力に一番の問題があるはすですが。

それにしてもHighwayの交通量も2004年以降、最低のレベルにあるということですからやはり原油だか、ガソリンの高騰は確実に実体経済に影響を与えているといえそうです。

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