沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

エアコンの掃除

2020-12-10 | 生活
エアコン掃除が、私の仕事だった。
沖縄から戻って来て、すぐに言われた。

病院通いが一段落した11月に検討を開始し、直ぐに「自分でやるのは無理」との結論に達した。

①カビを吸いこむ危険があるし、
②道具や洗剤が必要だし、
③やった経験も技術も無いし、
④危険な高所作業だし、
⑤長時間かかりそうだし、
⑥機械壊れたら大損害だし、
否定的な情報ばかりが積み上がった。

ネットで調べると、トップに「おそうじ本舗」が出て来た。全国展開しており、実績も多いらしい。家の近くにも店舗がある。

ネットで申し込むと、担当店舗から直ぐにメールが来た。エアコンの型式と周囲の写真(作業環境がわかる)を送付すると、日程調整と料金の確認が入り、スムーズに合意に達した。

判明したことは、「フィルター掃除機能が付いているエアコンは、料金が倍」になる。

フィルター掃除装置には多色多数の複雑な配線がついている。一つずつ外して分解しないと、本体掃除に着手出来ない。「時間と手間がかかる」のが料金が高くなる理由だった。

おそうじ本舗の作業に立ち会って、実感した。作業開始したのに、なかなかカビ取り作業が始まらない。着手まで2時間もかかった。床には複雑配線のフィルター掃除装置があった。こんな装置は自分じゃ無理。

「フィルター掃除装置なんて余分な機能」だ。購入価格が割高になるのに、カビ取り機能では無い。
フィルター掃除は自分で掃除機とか水洗いで十分代替できる。それどころか、カビ取り掃除を邪魔するガラパゴス進化した機能ではないか。

「海外ではこんな装置はありませんよ」とおそうじ本舗は同調する。
シンプル イズ ベストの典型だ。

カビ取り作業を見るのは気持ちがいいね。
専用のジェットスプレーを回転部分に当てると、黒い固まりがゾロゾロ出て来る。
バケツ二杯分の汚水がおそうじ本舗さんの手柄だ。

こんなカビまみれの冷気を、涼しさに紛れて有り難がっていたのか、と思う。

通常なら1時間で済むカビ取り作業が、フィルター掃除機能付きのエアコンのせいで、合計で4時間半もかかった。
お昼休憩も取らず、脚立に上がっての作業で、おそうじ本舗も気の毒だった。

3週間後、おそうじ本舗が訪問して来た。

掃除道具のプレゼントを当日忘れたので、近場で仕事があった際届けると言っていたが、忘れずにわざわざ届けてくれたのだった。

マイクロクロスと強力電解水クリーナー。
詰め替えも付いている。

仕事ぶりも丁寧だったが、サービスも丁寧だ。お掃除が大好きな会社なのだと思った。