陽当たりのせいか、ベランダの植木鉢のニチニチ草は毎日どころか毎年咲いてくれます。
その古株が専有する植木鉢に、どこから飛んできたのか、新しい草が芽を出した。
名も知らぬ草は、どんどん背を伸ばし、タンポポのような葉を持つので、タンポポモドキであったが、やがて花が咲き、タンポポと判明した。

道端に咲くタンポポは、ライオンのタテガミのようなギザギザの葉を持ち、地際からすくっと太陽を目指して咲き、茎の長さは手のひらサイズで、子供が手折って口を近づけ綿毛を遠くに飛ばすものだ。
踏まれても、また生えてくる逞しさがある。

しかし、このタンポポ君は身長が90センチもある。
そんなタンポポの種類があるのだろうか。
どこから飛んできたのか、また、何を求め、こんなに首を伸ばしているのだろう。
ニチニチ草君は、背比べの必要もないほど小さい。
周囲に競合する草もなく、時に強風が襲うベランダでは、折れる危険を冒して太陽に近づく必要などないのではないか。

やがて、綿毛をつけた。
手に取り、ふっと吹くと、ベランダから高く上がり、遠くへ飛んでいった。
タンポポ君の仕事は、種子を遠くへ飛ばすことだとしたら、風を求めて、ベランダの手すりを越えようと背伸びしているのかもしれない、と思った。
その古株が専有する植木鉢に、どこから飛んできたのか、新しい草が芽を出した。
名も知らぬ草は、どんどん背を伸ばし、タンポポのような葉を持つので、タンポポモドキであったが、やがて花が咲き、タンポポと判明した。

道端に咲くタンポポは、ライオンのタテガミのようなギザギザの葉を持ち、地際からすくっと太陽を目指して咲き、茎の長さは手のひらサイズで、子供が手折って口を近づけ綿毛を遠くに飛ばすものだ。
踏まれても、また生えてくる逞しさがある。

しかし、このタンポポ君は身長が90センチもある。
そんなタンポポの種類があるのだろうか。
どこから飛んできたのか、また、何を求め、こんなに首を伸ばしているのだろう。
ニチニチ草君は、背比べの必要もないほど小さい。
周囲に競合する草もなく、時に強風が襲うベランダでは、折れる危険を冒して太陽に近づく必要などないのではないか。

やがて、綿毛をつけた。
手に取り、ふっと吹くと、ベランダから高く上がり、遠くへ飛んでいった。
タンポポ君の仕事は、種子を遠くへ飛ばすことだとしたら、風を求めて、ベランダの手すりを越えようと背伸びしているのかもしれない、と思った。
