浜松へ行ってきました。3年ぶりです。
「浜松モザイカルチャー世界博2009」が9月19日(土)から11月23日(月)まで、浜松市のフラワーパークで開催されています。
正式名のモザイカルチャーは分かりにくいので「浜名湖立体花博」と呼ばれています。そういえば2004年静岡国際園芸博覧会も「浜名湖花博」だった。
今回の博覧会のテーマは、<人と自然のシンフォニー>。
上の写真は「木を植えた男 The Man Who Planted Trees」(モントリオール市)。
25ヶ国91作品の中で、博覧会の趣旨を表した最も印象的な大作です。
羊飼いの男が、不毛の地に木を植え続けて生き物の命があふれる森に甦らせた、同名の映画を、小さな草花を緻密に造形して表現しています。羊や牧羊犬など体毛の質感がとても見事です。メッセージが伝わってきて、飽きることのない作品です。
「沈みゆくポリネシアの楽園ツバル A Paradise in the Polynesia-sinking" Tuvalu"」(ツバル)。
巻紙のようなカーペットの上に9つの小さな島が描かれています。平均海抜は2mなので地球温暖化で水没する運命にあります。
海底に沈んでも巻物に歴史として残すと言う意味なのか、空飛ぶじゅうたんのように浮上したいと言うメッセージなのか、考えさせられます。
「燕京鹿鳴 The shered homeland」(北京市)
紫禁城の城壁を背景に、手前にいるのはシフゾウ(四不像)。鹿のようなツノがあるのに鹿ではなく、馬のような顔なのに馬ではなく、牛のような蹄があるのに牛でもなく、ロバのような尾があるのにロバでもないので四不像と。
中国原産のシフゾウは、19世紀末に絶滅してしまったが、英国の地主が繁殖しており、やがて中国での繁殖に成功したそうです。
「日本人アマゾン移民80周年」(マナウス市)
アマゾンに日本人が移民して80年を迎えるそうです。
描かれた動物はアマゾンを代表する動物のヒョウ。
アマゾンを人と自然が共生する土地にするという取り組みは、博覧会のテーマにつながっています。
「女心 Woman's heart」(釜山広域都市)
チマチョゴリを着て女性が踊っています。チマ(スカート)には、人と自然が調和して一つになるというデザインで、滝の流れが川と海につながり、伝統韓国絵画のように描かれています。
「ほほえみのハーモニー」(浜松市)
主催者の作品です。「花と緑のまち・浜松」と「音楽のまち・浜松」の合体です。
左から、ドラム、クラリネット、パイプオルガン、サックスです。
ドラムの上にあるラッパは何かな?
主催者として強いメッセージを送るよりも、大会のテーマ「人と自然のシンフォニー」を微笑みながら演奏し続けるという意味なのかな。