蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

07年 ソバ栽培の締めくくり

2007-12-11 | '07 SOBA

東区の蕎麦を試食した。
この東区は、99年に落葉を集めそれを利用するようになってから、蕎麦の味が一変した。それ以来、この区はほぼ落葉しか入れていない。そのためと思われるが、味も収穫量もそれほど大きな変化はなくなった。
試食した今年の蕎麦は、過去8年の蕎麦を凌ぎ、最も良かった。
私が求めているのは蕎麦らしい香りを持つことだが、東区の蕎麦はいい香りがし、しかもそれが豊かであった。色も淡い緑色をし、申し分なかった。蕎麦を打っていても気持ち良く、未熟な私でも蕎麦粉のみでなんなくつながった。

ところで、東区の収穫量は2.7kgで、200gを次年度の種子として取っておいた。残りの粒子の大きさを分類してみた。(残っていた夾雑物が取り除かれたので全体で2.49kgである。)
① φ5.0mm以上     80g   3.2%
② φ4.7~5.0mm  310g  12.4%
③ φ4.5~4.7mm  480g  19.2%
④ φ4.3~4.5mm  420g  16.9%
⑤ φ4.1~4.3mm  580g  23.3%
⑥ φ3.8~4.1mm  340g  13.7%
⑦ φ3.6~3.8mm  180g   7.2%
⑧ φ3.6mm以下    100g   4.0%

ソバの栽培を開始したころ、私達には栽培の師匠がいた。そのころ彼は私達の地域のソバは、稜が立っていず、小粒で丸いのが特徴であると言っていた。晩年、師匠は、手で触ってこの地域のソバを他のソバから識別していた。おそらく、上記の通り、粒子の大きさが小さいので、東区のソバはこの地域のソバの形質をよく備えているのではないかと思われる。

東区のソバは、実にうまかったし、この地域のソバの特徴もよく備えているので、この東区で採取した種子の次年度の栽培結果がどうなるのかが楽しみである。しかも、来年の種子として200g取ってある他に、短柱花と長柱花の個体を1個体ずつ取っておいたので大きな期待を抱いている。

これで、このブログを休止いたします。非礼な部分もあったかも知れません。お許しをお願いし、お読みいただいた方には深く感謝を申し上げます。




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