目立てを一度もしたことがないのに、自信があったのは、三輪先生の本を読んだからである。
先生の『臼』という本には、「副溝の方向に線がつくように、山の部分を全面にわってたたく。そのときできる臼面の微妙な粗面が粉砕効果を高める。」とあった。目立てとは、溝を掘ることだけではなく、むしろ山あるいは台地の部分に小さな傷跡をつけていくことだと判った。これで、なぜソバの実が石臼の中で次第次第に小さく砕かれ、微粉化されていくかのメカニズムも理解できた。臼面を、丁寧に丁寧に叩けばよいと理解した。
目のパターンは、「生活文化研究所」で決めていた。抹茶臼として知られている周辺部に溝がない「平滑周縁型」にすることにした。しかし、ここに問題があった。
先生の『臼』という本には、「副溝の方向に線がつくように、山の部分を全面にわってたたく。そのときできる臼面の微妙な粗面が粉砕効果を高める。」とあった。目立てとは、溝を掘ることだけではなく、むしろ山あるいは台地の部分に小さな傷跡をつけていくことだと判った。これで、なぜソバの実が石臼の中で次第次第に小さく砕かれ、微粉化されていくかのメカニズムも理解できた。臼面を、丁寧に丁寧に叩けばよいと理解した。
目のパターンは、「生活文化研究所」で決めていた。抹茶臼として知られている周辺部に溝がない「平滑周縁型」にすることにした。しかし、ここに問題があった。